みどり-181

「あたし考えたんだけど、幸千は目印か何かではないかと」
「遠い所から来る為の?」
「そんな気がして仕方がないのよ
　だって五ヶ月では何にも無理でしょう」
「うーん、そうよね、目印・・・あり得るわね」
「宇宙人が来るとしてだけど」
「千年前に何が起こったのか、
　何故何処にも書かれていないの、それが不思議」
「誰かが書いている筈
　但し未だに見つかっていないか、それとも破棄されたか」
「見つけた人間にとって、不利益なら処分するわね、きっと」
「宇宙人が来て困るのは教会、特にローマカトリック
　コペルニクスの地動説すら認めなかった
　わかっていても、絶対のバイブル・聖書に不都合だから」


電話が掛かって来た、京介だ
「今着いたよ。　雅恵さんと話が尽きないね
　毎日会っていたのに
　私が居ない時は程々にして置きなさい
　・・・理解出来た？」
「理解出来た・・・仕事ちゃんとしなさい
　こっちは二人とも大丈夫だから」
「それじゃ、また電話するね」


「・・・雅恵、音楽何か無い?」
「何がいい?」
「クラシック」
「はいはい」

カーマストラ
ぴったりじゃない
「良く聞いて、京介がここ盗聴されているって。　恐らくカメラも」
「教会、カトリックとか聖書の後で掛かって来た」
「わかった」

　　　　　　　　・・・つつづく