みどり-179

「溜まっていたのね、この量」
　見上げると申し訳無さそうな顔してる
「あたしは痛くて当分そんな気に成らないから、
　気にしないの、わかった?　1ヶ月もしたら取り返すから、ね」
「ああ、分かった。　有り難う」


この個室、ホテルのツィンと同じでダブルと
シングルが入っています
家のよりは小さいけど
十分二人で寝られる
京介が泊まりだしてもう5日
ビールとワインそれにチーズやおつまみまで冷蔵庫に
入れていました
初日から
ほんと用意のいい奴
クローゼットにはスーツからシャツ
靴下まで1週間分がビッシリ
先生にも
特に看護士さんに嫌がられていると思っていました
とんでもないの
看護士さんニコニコして

「私、羨ましいです・・・ご主人の様な人と結婚したいなー」
また、べつの看護士さん
「いいなー藤野さんの旦那様、格好良くて、面白くて」
「旦那さんの笑顔が素敵、あの目、優しそうな目」

女に人気が有る
年に関係がない
あたしもあの笑顔にやられたんだ
そうあの目に

今二人でお風呂にはいり
淵に座らせほお張っている所
今にも爆発しそう
見詰め合っていると分かるの
あとどれ位か
もう1分も持たないのが分かる
ほら出た、熱いのが

　　　　　　　・・・つづく