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「虐待の証明」レビュー☆

2020年02月07日 00:25

「虐待の証明」レビュー☆

ハン・ジミン主演他。この世界は、なんて残酷なのか―。母親から虐待され、捨てられて施設で育ったペク・サンア(ハン・ジミン)は、心に傷を抱えたまま生きてきた。レイプ事件に巻き込まれた際には、犯人の父親が有力者だったため、逆に彼女が刑に服す形となった。刑事のジャンソプ(イ・ヒジュン)はサンアを常に気に掛けるが、出所後も彼女は荒んだ生活を送り、周囲からは「ミス・ペク」と呼ばれ揶揄されていた。そんなある日の夜、サンアは道路の片隅で震えている少女ジウン(キム・シア)と出会う。お腹を空かせたジウンの体は痣だらけで、誰かに虐待を受けているのは明らかだった。目の前の少女と過去の自分とを重ね合わせたサンアは、ジウンに手を差し伸べようとするが・・・。実在の児童虐待事件を基に憎悪と悲哀の連鎖を描く衝撃作。

4/10点!!韓国シンプルか凝り過ぎているかどちらかなことが多いですが、本作はシンプル。ミス・ペクの過去の虐待、服役の詳しい事情などは語られず、荒んだ生活というよりは根なし草的に身なりに構わず、黙々と働き続けている現在から物語はスタートします。ミス・ペクがお金を貯め続けている理由はあった方が誰にも頼らずに生きていけるという理由以外に何かありそうだったけど、わからなかったです。ジウンとの出会いも至ってよくあるパターンで、最後まで目新しさはなかったです。ハン・ジミンは元々正統派美人なので、こういう役をやっても下品にならないのが良いと思います。ミス・ペクの苦しみを観て、アメとムチパターンの虐待されているけど、愛されているのもわかるのと、完全ムチのみで憎むことが出来るのとどちらが良いのか?と考えましたが、それでも愛が残る方が再起しやすい気がします。虐待の連鎖についてはジウンがいる場所でその話が出なかったのとミス・ペクやジャンソプのそれについての反論がなかったので、物語の骨太さに欠けた原因だと感じました。実話にしても詳細不明だし、映画としてもパンチに欠けるのが、韓国映画では珍しいような気がします。2018年公開。

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