- 名前
- ウルトラ7
- 性別
- ♂
- 年齢
- 63歳
- 住所
- 東京
- 自己紹介
- ガツガツして欲しい貴女、他の方をお訪ねください。 まったり、ねっとりの専門店です。但...
JavaScriptを有効にすると、デジカフェをより快適にご利用できます。
ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからご利用ください。
夢が叶った夢は夢のまた夢
2017年11月23日 01:58
「お前サンの夢 何でも
叶えてしんぜよう!!
一体何をお望みだ?」
ナ、何だァ?! 何事だ?!
パチン! (横面を叩く)
アー 夢か! 夢なのか?
だが、何だ? コレは?!
目の前にいる訳分からん{ナニカ}は?
「{ナニカ}とはご挨拶だな。
マァー、よゐ。
お前に望みがあるならばば、ワタシが叶えてしんぜる。何でもよゐから、望みを申せ」
┐( ̄ヘ ̄)┌やれやれ。
ヘンテコな夢だなぁー。
ま、いッか。
お金、た~くさん頂戴な。
‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡
そこで、目が醒めた。
(可笑しな夢だ) ┐(-。ー;)┌
普通だったら、ソンナ夢を見たことも忘れて、日々の暮らしの忙しさに、
アクセク
齷齪していたことだろう、あんなことさえなければ……。
「コレ、お願い! 預かって!!」
それは、繁華街のはずれの夜道を歩いていた時だった。うしろから急に突き飛ばされて振り返ると、化粧のキツイ女の顔が目の前に!
「コレ、お願い! 預かって!!」
(ウワッ! こ、香水クセェ~!!)
キツイ匂いに怯んだら、ドンッと何かを胸にぶつけられ、そして、そのママ、また突き飛ばされた。
胸に押し付けられたのは大きめのバックで、一体何が入っているのか、やたらと重い。その重さもあって、ものの見事にひっくり返った。
(アイテテッ! (^皿^;;)
ひっくり返ったのは、ちょうどビルとビルとの間の僅かな隙間。狭い処にすっぽり嵌まった形だ (;>_<;)
「待てェイ! コラァ~ッ!!」
ビルとビルとの壁の隙間から見える表の景色に、女の姿はすでになく、遠くからの罵声が近づくと、目の前の隙間を黒い男の影が、ビュュンと通り過ぎた。
(一体、何なんだ?)
胸の上の鞄、とにかくメッチャ重たい。
ひっくり返ったママ鞄の口を開けてビックリこいた!
(マ、万札! それも束ァー?!)
ナント万札が、ビッシリと詰まっていた。
ア、アヤシクネェーッ?!
心臓バキバキで、ウッ、動けねぇ!
それから一体、どーやって交番まで行ったか覚えてないが、とにかく交番に鞄を届けた。
落とし物、落とし物。
何だか知らんが、俺らは関係ねぇ!
関係ねぇったら、関係ねぇっての!
くわばら、桑原。
ソノ日の夜、又アノ{ナニカ}が夢にでた。
{ナニカ}が何なのかよく分からんが、何故か誇らしげなご様子だ。
「どーじゃ?
“金”の望みは叶えてやったぞよ」
┌( ̄^ ̄)┐
いや、いや、いや。
俺らの金じゃねーし。
もう、警察に届けたし。
「何じゃ、ガメなかったのか」
ガメるって……。口、悪ィーな、オメェ。
「まぁー、よゐ。
いずれお前の金じゃ。
( ̄ー ̄) ニヤリ。
さて、次の望みは何じゃ?」
なッ? 次も何も、お前、ソモソモ夢だろ?
「ハ、ハ、ハ。
確かに、ここは夢じゃ。
夢の中でしかオ前に会えんからな。
……本当に、覚えてないのか?」
な、何をだよ?
「ワタシは、ゥオ前サンに助けられた◯◯じゃ。だから、望み、何でも叶える」
◯◯?
何だよ、ソレ? 聞き取れねーよ。
夢だろ、コレ?
寝かせてくれよ、もー。
「だから、望みを申せってば。
普通なら、次は酒か女じゃがな。
さぁ、申せ。さすれば消えん」
あぁ~! 分かった。分かった。
じゃあ、女。ハイ。オシマイ。おやすみ!
「まて待て。ドンナ女をお望みじゃ?」
ダァー! ウルセェーなぁ~~~(;´д`)
煙草!
俺ら煙草吸うから、煙草吸う女性。
以上ッ!!
‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡
目が醒めると、警察署から電話がかかってきた。
「こちら□□署会計課なんですが、貴方の拾われた鞄、無事、持ち主の元に戻りましてね、持ち主の方は、是非直接お礼を云いたいそうで、警察としては貴方の連絡先を教えられないんですが、先方の連絡先、貴方に教えてもよゐとのことなので、今、メモはできますか?」
鞄の中身は従業員への給料だったそうで、アノ女、経営者だったのか。
かくして、私は女と会うことに。
その女、名を仮に「ルル」としよう。
ルルは、某風俗店のオーナー社長だった。
成程。
風俗店ならその日ごとのとッ払い。
大量の現金も頷ける。
「こちらが、1割のお礼になります。
どうぞ、お納め下さい」
ヒュウゥゥゥゥー♪~(・ε・ )
額面、¥3,141,592-の小切手。
端数まで! 律儀なお方だ(笑)
コジャレたラウンジで会ったが、喫煙可ってのが助かった。なにより、ルルも煙草を吸うので気持ちが楽チン♪
見た目や香水はキツイが、中身はシッカリした女性のようだ。マァ、経営者なら当然なのだが、ヤッパリ気になるのは―――アノ日の晩に何があったか。
「あぁ、アレ?大したことじゃないの。
よくあることなのよ。よくあっちゃ困るんだけどねー(笑)」
う~む。詳しく話してくれないが、ヤッパリ、そこは腐っても風俗店か。
何だか恐いぞ (;>0<;)
だが、話は面白いし、酒も進んだ。
また会うことを約束して、楽しい宴はお開きとなった。
その晩、またアノ{ナニカ}が夢に出現。
ンッ! ドヤ顔だ。
どこが顔だかよく分からんが(笑)
「どうじゃ? 望みは叶えてやった」
《( ̄^ ̄)》
云うと思った(苦笑)
でもさー、金も女も、中途半端ジャン?
な~んか、違うんだよねー。
普通こーゆーのってサ、目が醒めたら豪邸とかサ、目が醒めたらハーレムって感じじゃないの?分かんないけど。
「なんじゃ、セッカチじゃのー。そゆのがお前サンのお望みか? ヨシ、分かった。次はそーする」
次ィ? もー、イイって。寝かせてくれ。
「次はそーする」
…………………(シカト)。
「次は、そーする!」
ダァ~~~ッ! 分かった。分かった。金ダロ? 女ダロ? じゃー、次来るのは権力じゃねー? 1国1城の主! 以上!
「心得た。次は目醒めから始めん!」
‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡
「オー、コラ。イイ加減、目ェ醒まさんかィ!」
バチンッ!!
頬、叩かれて目が醒めた。
カシラ
「頭、新店長のヤロー、起きましたぜ」
{頭}と呼ばれた巨漢の背広の男がゆっくりと近付いて来る。サングラス、恐ェ~~~!((((;゜Д゜)))」
か、身体動かねーし。縛られてるし。
「店長サンよ、俺とは初めましてかァ?
まぁー、イイ。
早速だがョ、ルルから預かったモンあるダロ? そいつァー元々うちらのモンだ。
悪リィが、こちらに渡して貰おうか」
悪リィとかは思ってねぇーダロ、絶対!
だいたい猿ぐつわで喋れねぇーし。
ってーか、{ナニカ}のヤロー、何だ?コレッ???
恩返しじゃなかったのかよ?!
冗談じゃねーよ。
これこそ、夢ダロ? 夢なら醒めろ!
醒めてくれ~!((((;゜Д゜)))
‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡
「あら、起こしちゃった?」
パンティ・ブラジャー姿のルルが、こちらに背中を向けている。ベッドに座ってパンストを履きながら
「貴方は、ゆっくりでイイんでしょ?
私はもー出るけど、鍵は帰る時にポストの中に入れといてくれればイイから」
そーか。ここは、ルルの部屋。そして、俺ら、ルルのベッドの中で、スッポンポン。
そーか。そーか。そーこなくっちゃね。
みる見る間に身支度を整えたルルは
「じゃー私、もー出るけど、店長の件、マジで考えといて? アテにしてるよ」
笑顔でルルは出て行ったけど、私は血の気が引いて動けなくなった。
な~んて、夢、また夢の夢物語……長くなって、すいません (^^;)
最後までお付きあい頂きまして、誠にありがとうございました。
このデジログへのコメント
> おりんさんさん
なんでしょーね?(笑)
夢の中ではよく見えなくて
顔の輪郭も分からない相手と
普通に話してたりしません?
なら姿や形全部見えなくても
よゐかなと思いまして.
おもしろかったです!
続きが気になってしまいました。
> としほさん
ありがとうございます♪
ここまでは雰囲気で書けるけど
この先をまだ続けるとなると
ちゃんとした話の設計図 を
引き直さないと大変です.
コメントを書く