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沈みゆく泥舟だからの惡足掻き

2017年11月20日 01:44

沈みゆく泥舟だからの惡足掻き

今のこはぜ屋は泥舟
なんだよ―――!!!

沈みゆく斜陽の先に
射し込むか希望の光

『陸王』第5話より







ドラマ『陸王』は面白い

面白いが、どっぷりハマるまでには至らなかった、先週までは。



原作:池井戸潤
下町ロケット』は小学舘だったが、『陸王』は集英社からの刊行。

だが、ドラマ化はどちらも日曜劇場



スタッフもスタイルもほぼ同じ。

でも、トーン重めで、フィールド小さめ。

オマケに、『仰げば尊し』では主演の寺尾聡がこちらでは助演。

サビの『Jupiter』も、私なんかは『金八』で泣かされた曲なのね。



どーしても、2匹目のスケールダウンの感、あるにはあった。



ただ、『下町ロケット』をご覧の方はご存知だろうが、キャラクターの描写はドラマの方がすっきりとし、分かりやすく、深みも増してゆく。

原作では足踏みに感じる説明等はドラマではシェイプアップされ、ディティール描写のボリュームアップは見応えあり。



その辺り、外さないって信頼感はあったし、実際、ここまで面白い

ただ、のめり込むまではなかった。




















「今のこはぜ屋は、泥舟なんだよ!」







―――泥舟に乗った経験者には、この台詞は殺し文句。



コレが、のめり込まずにいられるか!







最初(正確には2番目)のアニメスタジオ、その倒産前のゴタゴタの数々。



雀の泪の給料が遅配し始めた秋。

それまで東映動画直属だったが、他社の『ダイケンゴー』『ウルトラマン80』やるにはやったが、焼け石に水。

乾き物と菓子しか用意できない、大掃除後の忘年会

新たな年明けに、いよいよ仕事は途切れ始め、給料の遅配は3ヶ月におよび、結局は支払われることはなかった。



頭のよゐ奴ぁ、早めに見切りつけ、とっと辞めるところだが、何とち狂ったか、結局最期まで全員残り、誰一人逃げ出す者はいなかった。

「馬鹿」の字が付く正直者ってか、お人好しばかりが、そこにはいた。







倒産の原因は社長の使い込みで、どんぶり勘定アニメスタジオは珍しくないが、18歳の私にはヘビーな体験。

ま~だ2年目の新米動画マンに、何ができるって訳でもなかったけど、それでもまぁー、色々あった。



私のトコは、ズブズブと沈みだして、そのまま、ズブズブズブと沈んだ。

だが、こはぜ屋は違うくさい。

ドラマだから、当たり前か (笑)



オマケに池井戸原作、その辺りはスンナリとゆく筈もなく、ガッツリ魅せてくれそーだ \(^◇^)/

楽しみ♪ 楽しみ♪

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