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「第9地区」レビュー☆
2015年07月19日 23:59
シャールト・コプリー、デヴィッド・ジェームズ出演他。これはピーター・ジャクソンとニール・ブロムカンプ監督が贈る、21世紀の〈リアル〉。あるものはエイリアンによる侵略を恐れ、あるものは技術の革新的な発展がもたらされると期待したが、宇宙船はヨハネスブルグ上空に浮かんだまま、動こうとしない。しびれを切らした南アフリカ政府は偵察隊を派遣。船内で彼らを待ち受けていたのは、弱り果てたエイリアンの群れだった。それから28年後、難民として生活するエイリアンと人間が暮らす共同居住区“第9地区”はスラムと化していた。国家はエイリアンの強制移住を決定し、ヴィカス(シャールト・コプリー)という男を現場責任者に指名する。 彼は立ち退きの通達をして回るうち、知らずに人類とエイリアンの歴史を変える大事件の引き金を引いてしまう―。南アフリカを舞台に、難民として住みだした異星人と地域住民との軋轢、そして異星人に対しての新たな対応が招いた思いもかけぬ事件を、驚異のヴィジュアルとドキュメンタリータッチで描いたSFアクション。
6/10点!!リアルタイムでニュース番組を見ているようで、緊迫感と臨場感が凄かったです。未公開集を見たら、ゆったりした感じだったので、編集が凄いんですね。ヴィカスを始めとした人間たちの対応は酷いもので、これはアパルトヘイト時代のケープタウン第6地区からの強制移住政策がモチーフになっているそうですが、やっぱりこんな風に酷かったのかなと思ってしまいました。異種だっていうだけで、心も言葉も通じる相手に対して、ここまで酷くなれるものなのかなと思いましたが、人間はなれるんでしょうね。エビという呼び名も、彼らにはきちんとした名前があるはずなのに、差別的過ぎます。ヴィカスが、半分エイリアン化してからは、どちらの立場にもなれるいわば中立的な立場になったわけですが、それでも、自分のことしか考えてない行動ばかりで、これは、ヴィカスの人間性の問題なのか、そういう人間の象徴として、極端に作られたキャラクターなのか。対するエイリアンのクリストファーが、道徳的で誠実過ぎるので、対比が凄かったです。SFは、苦手ですが、予測不能な展開と、ロボットなどを使った派手なアクション(これで低予算とは!(驚))の連続で、引き込まれてしまいました。「チャッピー」もこれと似た感じだったのが、気になりましたが、これから、多様なアプローチの映画を作ってくれるのを楽しみな監督の一人になりました。2010年公開。
このデジログへのコメント
> GRAYさん
SFは見てる数は少ないので、他とあまり比較出来ませんが、低予算を編集でカバーしている感じは否めなかったです。でも、アカデミーでもしっかり評価されてますし、B級とか関係ない出来ですよね
ご覧になりましたか。そう、アパルトヘイトてこんなんだったのかなって、ゾゾとしました。
> ひげひげさん
本当にこんなに酷かったんですかね。感情ないのかなっていうくらい酷すぎて現実味がないけど、本当にこういうことってあるんでしょうね。
> julianさん
この監督は、舞台をヨハネスブルク以外で描いて成功するかが今後の鍵だと思ってます。
> ロイ☆さん
「チャッピー」は衝撃的でした。でもこの監督は同じ系統の作品ばかりなので、新しいジャンルを開拓してくれないと飽きてしまうかも知れません。
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