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成程話:樹とうそ発見機
2014年08月22日 23:54
遠藤周作氏の心に響く言葉
最近、ある本を読んだ。
トムプキンズとバードという人の共著『植物の神秘生活』(工作舎刊)という本である。
本にはびっくりするような話が書いてあった。
米国のうそ発見機検査官であるバックスターという男が出来心で、発見機の電極を竜血樹(ドラセナ)という植物につけてみた。
すると驚いたことに竜血樹はどうやらバックスターの心の動きがわかるようなのである。
好奇心にかられたバックスターはそれを確かめるため、この樹の一枚の葉を焼こうと考え、心に炎の燃える光景を思いえがいた。
瞬間、竜血樹につけた機械の針ははげしく動き始めたのである。
樹は人間と同じようにおびえたのだ。
彼の報告を読んだ人たちのなかには同じ実験を試みる者が次々と出てきた。
ヴォーゲルという人は実験の結果、植物が人間から葉をちぎられる時、どんな不安を持つか、またそういう人間の心ない気持ちにどういう反応を示すかを立証した。
彼の女友だちのウイリーはユキノシタの葉を二枚つんで、ひとつを枕元のテーブルにおき、毎朝、生きつづけるよう念じ、他の葉には関心を払わなかった。
すると枕元のテーブルの葉はもうひとつの葉が枯れてもイキイキとしていたという。
この本を読んでから、私は仕事にあきると窓ぎわの植木鉢のそばによって、色々と話しかけては遊んでいる。
本に書いてあることが確かかどうか、私にはわからない。
しかし、本当に世の植物に人間の心が通じるなら、我々の世界はなんと心あたたまるすばらしいものに変わるだろう。
「きれいな花を咲かせてくれよ」と花や木に話しかけられるのはディズニー映画の空想だけではなかったのだ。
“変わるものと変わらぬもの”
『生きる勇気が湧いてくる本』祥伝社黄金文庫
坂村真民さんにこういう詩があります。
「二度とない人生だから 一輪の花にも 無限の愛を そそいでゆこう 一羽の鳥の声にも 無心の耳を かたむけてゆこう」
相手がモノ言わぬ花だから、植物だからと、平気で踏みつぶしたり、けちらしたりする人がいる。
それがもっとひどくなると、小動物に対してもそれをする。
しかし、花にも植物にも樹木にも、悲しみや痛みを感ずる心があると知ったらどうか。
モノ言わぬもの、言い返さないものにたいして、ひどい仕打ちをすることを「卑怯なこと」をするという。
弱いものに対するいじめも同じ。
一輪の花にも無限の愛をそそいでいきたいな。
このデジログへのコメント
まいったな
仕事でよく草むしりとか植栽とかするんだけど
多分これからはその時謝り続けることになりそう
SYUZO-さん:あららそれを見た周りの人はびっくりしそう
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