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阪神】またまた左腕攻略できず、Ｇと８・５差自力Ｖ消滅

スポーツ報知8月10日(土)7時3分配信
【阪神】またまた左腕攻略できず、Ｇと８・５差自力Ｖ消滅

中日に敗れ自力Ｖが消滅し、和田監督はベンチで厳しい表情

　◆中日４―２阪神（９日・ナゴヤドーム）　連勝が止まった後、ダブルパンチが待っていた。中日に敗れた約１時間後、巨人が広島を下し、自力優勝の可能性が消滅した。「追いつくまではいくんだけど（打線の）反発力がないんでね」と和田監督。４点ビハインドをひっくり返した首位チームとは、あまりに対照的な幕切れだった。

　反撃の芽をつまれた。２点ビハインドから２回に新井良の１２号ソロ、３回に鳥谷の適時打で同点に追いついたが、勢いがピタリと止まった。４回からの３イニングは一人の走者も出せず、ゼロ行進は最後まで続いた。「ずっと左にやられているんだよな。要因？　スッと答えを言うことができれば、すぐにでも解決できる」。笛吹けど踊らない攻撃陣に指揮官もお手上げだった。

　中日・大野の前に７回まで４安打で２得点。２１アウトのうちフライアウトが１０、三振が５と、ポンポンと打ち上げた。広島・中村に６回０／３を０封された前夜（８日）に続く左腕アレルギー。後半戦はこの日を含めて先発左腕との対戦が７度あったが、先発に土を付けられたのは１度きりだ。

　最後の望みは、故障明けの救世主出現か。左膝を痛めていた西岡が兵庫・鳴尾浜で屋外フリー打撃を開始。１０日にはシート打撃で実戦形式の打席に立つ。左膝手術の福留も１軍昇格が秒読み段階に入っている。

　巨人とのゲーム差は今季最大の８・５。ライバルの背中が遠くなるなか「西岡は明日の報告を聞いて、今後を考える。（福留は）守る走るは大丈夫と聞いているし、そう遠くはない」と、和田監督が言葉の中に祈りを込めた。