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香港ポップ歌手の歌う般若心経(気持ちいいお)
2013年05月26日 12:41
http://youtu.be/B16vUDhjR0s
以前にやたらと気に入っていた曲をYoutubeで発見したのでご紹介。
香港のポップ歌手、シャーリー・クワン(關淑怡)が90年代に歌った「心経」…
実はこの歌、「般若心経」なのだ。
一時、仏学にはまってた時期にたまたま発見。この曲を聴いて般若心経を覚えられたほど、気に入ってた。
初めて聞いた時にはびっくりしたものだ。だって、聴いて意味が結構分かるんだもの。
広東語ではかなり現代口語に近いんだよね。三蔵法師はインドからこのお経をもらってきて、誰にも分かるような中国語に訳されたのかな。
ぶっちゃけて言っちゃえば「見たり、聴いたり、感じたりすることには元来、意味がない。それが分かると、解放されるよ」というもの。
何かを感じて、それに意味をつけるから思い悩むということ。要は物事はどのようにも解釈できるってこと。
そんなありがたいお経を好きな歌手の声と、素敵な旋律で聴けるのだから感動した。
で、この歌に出会った頃、僕は英国人のカウンセラーから心理学を勉強してた。自分の言うことを相手にどのように印象付けるか、ということを強調する人だった。
なので、般若心経の構造を分析するのが面白かった。
まず「観音様は般若波羅蜜多をちゃんと実行していらっしゃるから、何でもよく分かっていらっしゃり、一切の苦悩をお渡りになさるのですよ」と入る。
何だか解んない。でも、これで興味は引かれる。「何々?般若波羅蜜多で一切の苦悩から解放されるって?すごいな。知りたいな」と。
そこで、お釈迦様が弟子の舎利子に般若波羅蜜多をもんのすごく噛み砕いて、しつこいぐらいに解説なさるという場面。有名な色即是空のとこ。
そして、般若波羅蜜多が何かを説明し終わると、その効用の説明に入る。「般若波羅蜜多を身につけていらっしゃるから菩薩さまというのは、心に引っかかるものないのよ、それで怖いものもないのよ、だから悟りに至ってらっしゃるのよ」と説く。
その次に「般若波羅蜜多ってのはすごいよ!これを知っていれば一切の苦悩を渡っていけるんだよ!」と効用を再び強調。
そして最後は「ぎゃて、ぎゃて、ぱらさんがて、ぼでぃすばは」という呪文で結ばれる。「この呪文を唱えれば、般若波羅蜜多の内容と効用、そのすごさを思い出せるでしょ」というわけだ。
何かに似てない?
僕は薬のコマーシャルに似てると思う。
どっか痛い人に「この○○リンって薬はすごいお。これ飲むと、痛みがすーっと消えるお」と言って、痛みのある人の気を引く。
それから何故その薬が効くかの理由を説明。
それで「すごいね!○○リン!飲んでみよう!」って褒め上げる。
結びにその薬を印象付けるような「飲むだけで痛みすっきり○○リン!」みたいなキャッチフレーズを歌にしてくっつける。そして、コマーシャル見てる人に商品名を覚えてもらう…
そっくりでしょ。般若心経って実は、広告とかプレゼンのお手本じゃないかと思っちゃったよ。
まあ、僕は仏教にはご縁がなかったみたいだけど、香港のポップ歌手のおかげで、こんなありがたいものに触れられたのには感謝してます。
で、最後に同じ曲の僕の大好きなフェイ・ウォンバージョンをご紹介。
http://youtu.be/lfP6OFL_21o
このデジログへのコメント
> niconicoさん
見たり聞いたり感じたりする事に意味をつけないと事から始める心理療法があるのですが、般若心経に似てるな、と思いました。
意味を理解して写経したり、唱えると癒されるかも。
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