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t.A.T.u.

2013年05月02日 02:04

t.A.T.u.

さっき、何故か、一時、全世界ヒットを出したロシアのぶるせらデュオ、t.A.T.u.のAll The Things She Said(彼女が言ったことの全て)が妙に懐かしくなって、本当に久しぶりに聴いた。
http://youtu.be/8mGBaXPlri8

2003年だっけ?この歌がやたらと流行ったのは?

まあ、僕にはぶるせら趣味あるから、MTV China(!)でかかってたのを最初に見た時に気になったのは、ショートカット女の子制服ミニスカートだったということは白状しとこう。

でも、ミニスカートから見える白いぱんつなんてすぐにどうでもよくなった。せつない感じのこの歌と、歌詞と、囚われて監視される彼女たちが、まるで昔の自分を思わせるように感じてしまって、彼女たちのウェブサイトに掲載されたMV(日本ではPVって言うの?)をサルみたいに何度も見た。そして、泣いた。さっきも泣いた。

"There will be no one else. So we can befree."(ほかに誰もいない。私たちは自由になれる)

ここなんだよね、僕を泣かしたのは。「自由」って言葉に、僕はアホみたいに泣くんだよね。

僕は子供の頃から、なんだか人と同じことできないので、知恵遅れだの身体障害者だの問題児だの言われてきて、幼稚園に入ってからは常に監視対象になってた。こんな子はいるだけで迷惑と言われて、教師にはよく訳の分らない理由でぶん殴られてた。「お前なんて日本人じゃない」と言われたことさえある。

今考えれば、何が迷惑だったのかさえ分らん。僕は小さい頃から空気読める子だったし、他人の迷惑になることはするな、と厳しくしつけられていた。

考えられる理由は、僕がひどいいじめを受けていたということ。同級生素っ裸に向かれて、ぶん殴られながら、校内を逃げ回ったなんてことが何度もある。で、教師は「お宅の子はストリーキングが好きで困る」とかうちのおかんに報告するからたまったもんじゃない。

今思えば、「いじめがあるのは困る。いじめがあるのはいじめられっ子がいるからだ」というロジックが教師たちにはあったみたいだ。

そんなことはどうでもいい。とにかく僕は危険人物として「目を離すわけにいかない」子として、幼稚園小学校の8年間を過ごした。中学高校も、関西人の先生には好かれたけど、地元出身のセンセには嫌われ抜いた。

僕は、「自分を他人と同じように装って、自由になる機会をうかがう」なんてのじゃなくて、「必死こいて他人と同じであると装うことの努力をしても、どうしてもそれがムリだった」人。それで疲れきってたよ。そんなアホなことに労力使わず、自由だったら、もっとできるヤツになれたとさえ思う。

だから、高校を出たら、地元なんかにいたくなった。多分、日本って全部そうなんだろうな、と思ったから日本の大学なんて行きたくなった。そのための準備はしてある。アメリカの大学に行って勉強するだけの英語力は、学校の英語の授業を無視し抜いたから、高校時代に十分につけてある。

それでも、親は日本の大学じゃないと許さんというので、東京のある、非常に米国的だとされる大学を選んだ。

でもさ、来てるのは日本の優等生なんだよね。日本で地を這わされた僕みたいなヤツは何だか浮く。

なので、色々理由をつけてアメリカミネアポリスの大学に転校した。何人ものアメリカ人教授が「君は日本にいたら伸びない」と断言してたし…

マイナス13度、極寒のミネアポリスに到着した僕は、空港を出ると、まるで教皇のように地面にキスをした。あからさまな変人だったけど、同じ飛行機で到着したベトナム難民の僕を見て、2、3人も同じことをしてくれたのがうれしかった。

"I amfree!"(僕は自由なんだ!)と叫んで、また注目を集めてしまった…

僕は別に共産党政権に弾圧されたわけでもなんでもない。ただ単に自分が自分でいられるというに場所に憧れてたのだ…

で、その後どうなったかって?

東京では変なヤツだった僕は、ミネアポリスでは面白い、できるヤツになっちゃったよ。天地がひっくり返った気分だった。

だから、親に送金停止され、日本の自分預金も封鎖されて再び変人扱いされる東京に戻ることになった時、太平洋を越える飛行機待ちの時間に、僕は元ラオス難民のカノジョへの電話を終えてから、床に崩れ落ちて声を上げて泣いた。

とにかく東京は合わなかった…自由への帰還ばかり考えてた。

今いる大阪東京に比べるとかなりマシかな…

このデジログへのコメント

  • レンガ 2013年05月02日 03:56

    大丈夫ですよ人と違っていても、自分を持っていればいいと思いますよ
    勝手な事言って、すいません

  • ぴーとにゃんこ 2013年05月02日 09:31

    > レンガさん

    激励ありがとう

    あは、僕は調子コキ過ぎたので、この歳でもヒラ以上の肩書きもったことない。ひとつは「特派員」とカッコよかったけど…

    でも、なんもないってのは、結構、気が楽ですよ…

  • ぴーとにゃんこ 2013年05月02日 09:33

    > あおりんごさん

    これ、日本ってゆーか、アジア儒教圏、仏教圏は全体的にそうなんですよねぇ。

    まあ、最近は江戸時代の日本に出てきた個性尊重の神道の教えを発見したので、それに学んでいます。

  • ぴーとにゃんこ 2013年05月02日 18:43

    > 何様…crazyマンさん

    それは大変でしたね。
    痛みが祓われるようにお祈り申し上げます。

    そう考えると僕はまだ幸運だったかなぁ。
    優しくしてくれる関西人の大人や女子高生がいてたから…

  • ぴーとにゃんこ 2013年05月02日 21:12

    > *ふじこ*さん

    まずは、ありがとう。

    僕は「自分らしく」に着実に近づいてると思う。
    金も地位も肩書きもない。
    でも、自分は世の「勝者」に近づいてるかも、
    と最近ようやく思えるようになった。

  • レンガ 2013年05月03日 10:08

    肩書き、無いほうがいいですよあれば厄介ですから~。

  • ぴーとにゃんこ 2013年05月03日 18:31

    > レンガさん

    はは。そうかも。でも、住宅ローン借りたりする時に便利なんだよねぇ…

    まあ、僕は現金で九龍にボロマンションの一室買っちゃってるからその必要もないから、いいか…

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