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日本列島大荒れの日、

2013年04月08日 09:09

日本列島大荒れの日、

阪神・藤浪、プロ初救援で最速152キロも…3四球1失点

デイリースポーツ4月8日(月)9時0分配信
阪神・藤浪、プロ初救援で最速152キロも…3四球1失点

 4回、あこがれの前田健(右)を152キロの直球で三振に打ち取り、ベンチへ駆け足で戻る阪神・藤浪(撮影・棚橋慶太

 「広島6-1阪神」(7日、マツダ

 阪神ドラフト1位・藤浪晋太郎投手(18)=大阪桐蔭=が四回から登板。プロでは自己最速の152キロをマークした。プロで初体験の救援は2回1失点。次回は14日(対DeNA)に本拠地・甲子園では公式戦初登板となる先発マウンドに臨む。この日3四球の課題を胸に、次こそプロ初勝利を手中に収める。

 2番手投手の名がコールされると、劣勢でおとなしい左翼スタンドが急に沸き、息を吹き返した。四回、藤浪の登場に空気は一変。試合の勝敗以上にスーパールーキーの投球に虎党の視線はクギ付けだ。マツダスタジアム初登場。鯉党も思わず、かたずをのんだ。

 この回先頭の、将来の大砲候補・堂林に真っ向勝負を挑んだ。前の打席で今季1号本塁打を放っていたが、初球は151キロの直球。2球目はプロでは自己速記録を1キロ更新する152キロを計測した。1ボールストライクから最後は外角低めへ148キロの速球で空振り三振に仕留めた。

 2死後、打席には尊敬する前田健が立った。「(投球は)そんなに深く見ていませんでした。特に(意識も)なかった」というが、全球ストレートで見逃し三振を奪った。完璧な投球で四回は三者凡退に抑えた。

 続く五回は1死一塁からルイスに中越え適時二塁打され、1点を失った。プロ初のリリーフ登板は2回1失点。4奪三振。ただ、3四球は課題であり、今後の反省材料だ。もちろん、収穫も多い。高校時代甲子園マークした153キロには及ばないものの、152キロを出し、リリーフ雰囲気体感した。

 「特に変わったことはなかったですけど、慣れないところで力みが出ました。(肩は)結構焦ってつくりましたけど、いつも通り、しっかりつくれました。ボール自体は悪くなかったです」

 チームでは“末っ子”だが、藤浪家では頼れる兄貴だ。3月、弟の滉二郎さん梅田に出かけた。大体大浪商野球部甲子園を目指している弟に初任給時計プレゼントした。何を買おうか迷う弟に「欲しいのがなかったら、今日じゃなくてもいいよ」と優しく声をかけた。今度は財布も買ってあげる予定だ。

 クイックモーションの課題も見つかった。五回、エルドレッドの打席で二走のルイスをノーマークにし、三盗を許してしまったことだ。中西投手コーチは「(詳しくは)言えないんだけど、直していかないといけない。練習でやっていけばすぐに直る」と説明した。

 この日は球数が42球にとどまったため、14日までの中6日の間に、これまで2回のブルペン入りを3回に増やす。高校時代甲子園では負けを経験せずに卒業した。慣れ親しんだ聖地で、プロ初勝利に挑む。

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