金正日

金正日が死んだ。マスコミがずいぶん騒いでいるな。アホらしい。

パワーポリテクスを理解していない。政治とは力関係だ。

北朝鮮の背後に中国がある。韓国日本の背後にアメリカがある。今、中国とアメリカは冷戦体制にあるから、当然北朝鮮と韓国日本とのトラブルは、中国アメリカの代理戦争みたいなトラブルになる。

マスコミ、日本の政治家はまったくこのことを理解していない。アホだ。タダたんに金正日や後継者の息子の話題をあげている。

先の尖閣諸島のトラブルは、あそこは日中双方で領有を主張している。日本が固有の領土だと言えば中国もそう言う。

そういうことをお互いに主張し続けると日本中国の関係改善にならないから、ここは棚上げにしておこうと、現実的な解決を提示したのが1982年の鄧小平主席の提案なのだ。
つまり、お互いが一方的に主張すると、あいうトラブルになる、そこへアメリカの出しゃばり女がもっとやれ、とチョイをかける。うんでそれに乗ったのがバカな前原だ。
そして、両方の国民感情に火がつく、ナショナリズムに火がつくから厄介になる。

まんまとアメリカの罠にはまってしまった。こうやってアメリカは中国に揺すりをかけている。

北朝鮮の政治体制、共産主義は中国が支える。韓国と日本はアメリカがサポートする。これが極東の政治状況だ。米ソ冷戦の時は背後にソ連があったが、今はもうない。

北朝鮮は中東みたいに反独裁体制批判はない、徹底的に反政治は潰されている。もしクーデタが起こるとすれば、北朝鮮軍だけだ。しかし、軍は金正日体制を支持している。であれば息子も支持する。政治的地盤として暴動する地盤が全くないからだ。であれば今までの体制が軍にとっても一番居心地がいい。

北朝鮮の核問題は、アメリカが不要に煽っているだけだ。煽れば危険視する、そうなれば当然軍備力を削減できない。削減するどころか増強する、アメリカの軍需産業が儲かる。それだけだ。　

中国も北朝鮮が混乱をすれば困る、内部に不動産バブル崩壊が懸念されているからだ。　つまり、中国にも北朝鮮軍にもいずれも混乱すれば困る。

混乱してほくそ笑むのは一人アメリカだけだ。で、煽るだろう。だからといってアメリカは直接手を下すことは決してない。国際世論が許さないからだ。あくまで韓国日本を使ってやる。

このまま何事もなく、北朝鮮の権力は息子、キムジョウウンに継承される。
騒いでいるのは韓国と日本だけだ。

ま、いずれにして大国アメリカに誘導されている、非独立国の悲しさだな。