3年間で300人と会って結婚を決めました（３）

O　いいねえ！ でも、斎藤くんはギャル系が好みだっけ？

S　いえ。僕はお嬢様系が好きなんです。直感的に「違うな」と感じていたのですが、好奇心のほうが先に立ってしまいました。ギャル系の女性と付き合ったことはなかったもので……。

O　そもそもどこで出会うんだよ。ギャル系なんてなかなか接点ないでしょ。

S　商社マンの知り合いが株で大もうけして、すごい高級マンションを買って毎晩のようにホームパーティーをしているんです。いわゆる「ヒルズ族」みたいな生活。やってくる人種もみんなチャラいですよ。僕は明らかに浮いていたのですが、彼女にはそれがよかったらしくて「真面目なお付き合いをしたい。私、変わりたい！」とアプローチしてくれました。変わりたいなら手助けをしたくなるじゃないですか。

O　うーん。気持ちは分かるけど、長続きしなさそうだね。

S　はい。3カ月でフラれました。僕はちょっと浮かれてしまって頻繁に連絡をしていたら、「メールは週に1回で十分」とか「忙しいからデートは月2回で」みたいなことを言われるようになりました。最終的には、「やっぱり重い。将来の結婚を感じちゃうのも嫌」と……。

O　恋愛の初期段階って、追いすぎると逃げられることがあるよね。でも、斎藤くんは悪くないよ。愛情のある女性だったら、浮かれている彼氏に可愛げを感じることはあっても、「重い」なんて思わないはず。

S　そうですね。実際、浮気していたらしいです。共通の知り合いから情報を得ました。ちなみに、僕と付き合う前は金持ちの医者の愛人をしていたそうです……。

O　ダメだよ、その女。

S　女性選びに失敗したというよりは、マーケットを間違えていたのだと思います。恋愛・刺激・好奇心のセグメントではなく、結婚・安定・穏やかさのセグメントを満たすマーケットを選ぶべきでした。

O　もっと早く気づけよ！

「”女性選びに失敗したというよりは、マーケットを間違えていたのだと思います。恋愛・刺激・好奇心のセグメントではなく、結婚・安定・穏やかさのセグメントを満たすマーケットを選ぶべきでした”とのこと、方向性が違ってたんですね」