打たれないけど打てない・・・あと２週間！

「悪いところなく不安」５回無失点の阪神・久保

産経新聞3月10日(木)19時18分配信
「悪いところなく不安」５回無失点の阪神・久保

阪神・先発の久保康友＝甲子園球場（前川純一郎撮影）（写真：産経新聞）
　開幕投手候補の久保が５回を３安打無失点。二回１死二、三塁のピンチも、下位打線を危なげなく封じ込めた。

　冷たい風が吹きつけるマウンドとなったが、「変化球の精度も良かったし、状態は安定している」とうなずく。右のエースとして、年間を通して活躍するために「調子が悪いときに投球をどう組み立てるかが重要」と強調する右腕。「今は悪いところが出ていないのが、逆に不安かな」と苦笑いを浮かべた。

眠れる虎　チーム本塁打ゼロ　マートン元気なく

産経新聞3月11日(金)7時56分配信
眠れる虎　チーム本塁打ゼロ　マートン元気なく

【プロ野球】オープン戦（１０日）

　昨季・２９０のチーム打率を誇った強力打線はどこへやら－。阪神は一回の鳥谷の適時打による１点に終わり、オープン戦９試合で計１８得点。１２球団で唯一、まだ本塁打がなく、チーム打率は両リーグ最低の・２１３。何とも淡泊な試合が多くなっている。

　中でも心配なのがマートンだ。二回に見逃し三振を喫し、前日から４打席連続三振。七回も二ゴロ併殺に倒れるなど２試合連続無安打。昨季は２１４安打の助っ人も、オープン戦は１９打数２安打と別人のようだ。

　飛距離向上のため、キャンプから左足を高く上げる打法に取り組んでいる。「やってきたことに自信を持っている」と話す一方、「結果が出なければ考え直さないといけない」と揺れる胸中も口にする。試合前練習から室内にこもってフォームの確認に努めるなど現状打破に懸命の様子だ。

　また、昨季は打率・３５０の平野も２６打数１安打と精彩を欠く。非力なタイプのため、「（統一球は）打球が飛ばない」と口にしてきたが、「安打が出ている人はいるから言い訳にならない」と危機感も口にする。

　昨季はマートンと平野のコンビで計３８６安打を放った。「打線は心配していない」と繰り返す真弓監督も「こういう（投手優位の）ゲームがシーズンも多くなるという考え方をしている」。オープン戦とはいえ、そろそろ結果が欲しいところだ。（丸山和郎）