来年を考える-10／アメリカの財政

菅政権を作ったのは、アメリカの国防省と日本の財務省だと書きました。
今まで通りに国債を買い続けて欲しいアメリカ。
ドルは今８４円前後ですが、一気に２０円も安くなりました。
７０兆円あった価値が、今は５０兆円に下がっています。

２０兆円ものお金を、日本政府は損をしているのです。
それなのに、何の政策も行わない財務省と日銀。
代表選直後の申し訳程度の、いや人気取りの形ばかりのドル買い介入。
あんなのは政策なんて到底言えない。

何故これほどの損をしてまで、アメリカのドル安の手伝いをする？
菅さん、教えて。
教えたくても、その仕組みさえ分からないですよね。
また、言いたくても言えないよね。

今まで通りに多くの利権、美味し過ぎる甘すぎる汁を官僚たちが吸い続けたいが為。
それを続ける為に、敵なしの国=アメリカを味方に付ける。
官僚さん達は政治家より、遥かに頭が良くまたしぶとい。
「公僕」なんて言葉が、今の日本の辞書に載っているのだろうか？


日本の借金は国内で賄っていますが、アメリカはそうではなく外国から借りている。
財政は日本より遥かにアメリカが危ない。
ギリシャやアイルランド並みに、ソブリンリスクは高いのです。
それなのに、格付会社はトリプルＡとは如何に？
日本の格付会社がBにすれば面白いのですが、絶対に出来ません。
その会社自体がすぐに潰されてしまう。


車は日本に勝てず、飛行機はエアバスに押され、パソコンは台湾と中国勢に負け続ける。
金融では焦り捲くって失敗の連続。
もうアメリカの輸出品は、農作物しかなくなってしまった。
そこで石油があるぞになり、イラクとアフガンで戦争です。
最終の目的は勿論イラン。

戦争ほど金が掛かるものは無く、ますます財政が苦しくなり国債を乱発している。
来年、北爆の再開と同じく、イランへの侵攻もないとは言えません。
あれだけ国民が期待し、支持した大統領は近年居ませんでした。
２年前のあの馬鹿げた熱狂振りは、何処に行ってしまったのか。

菅さんと同様に支持率が最低のオバマさんですが、さて何をするのだろう。
アメリカは面白い国で、戦争をする大統領は人気が高くなる。
何とまあ、野蛮な国な事か。

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