俺だけ、あたしだけ

終戦後の中国に残って医師を続けてきた、山崎宏さんと言う方が居られました。
先週、老衰のためお亡くなりになりました。
享年１０２歳。
この歳まで長生きをされたのは、天が彼にご褒美を与えたのでしょうか。


誰もが争って帰国したがった終戦後の中国。
私なら是が非でも帰ろうとする。
それを山崎さんは選びませんでした。
「中国人への謝罪」として残り、医師の資格を取って地域の医療に携わって来たそうです。


こんな人が昔の日本にはいっぱい居ました。
今の日本、お金が全てになってしまった。
欲しい物を聞くと、殆どの人が「お金」と言う。
小さな子供たちでさえ、そう答えます。

昔の方が良かったとは思いませんが、今の日本はかなり荒んでいるのは事実です。
虐待や殺人のニュースが無い日はありません。
小学生が自殺をするなんて異常です。


元来持っていた日本人の素晴しい気質、「いたわりあい」「助け合い」が死語になっている様に感じます。
自分だけが良ければいい、私だけが幸せなら、俺だけ、あたしだけ。

そう言う私はどうかと問えば、今は自分のことが精一杯です。
周りに気を配ることが出来るのは、やはり余裕がなければ、お金がなければになってしまうのか。
確かに爪楊枝を幾ら噛んでも、お腹は膨れない。
ボロを着ていれば、心もボロになってしまうのか。


ご苦労様、そしてお疲れ様でした。
彼は天国の最上階に行くことでしょう。

*************************
デジカフェを盛り上げるＳＮＳ
「デジカフェ友の会」
http://infider.sns.fc2.com/
*************************