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女性主導の消費社会のなかで「メス化」してゆく日本人男性たち(2)
2010年11月28日 10:31
「メス化」を促す経済の力
こうした潮流のなか、日本では「男女平等」を求める運動が起こった。この流れで生まれたのが、世界的に広まった新語、「草食系男子」「肉食系女子」だ。女性は自発的になり、人間関係を含めて自分の人生を自分で決めるようになった。一方、多くの男子は受け身で、「肉食系女子」のリードに従うばかり。恋愛の場でも軟弱で、びくびくしている。
日本のゲームメーカーは、そんな社会の若者の心理を最も正確に理解している。「肉食系女子」向けには、明るくリッチ、旅行が好きでスポーツ万能な、競争社会を勝ち抜くヒロインが登場するゲームを、「草食系男子」向けには、自分の思う通りの恋人を育てるゲームを発売した。
戦後、日本の女性は少しずつ政治的経済的な権利を獲得してきたが、政界や経済界に重要な地位を占める割合は、他の先進国には遠く及ばない。それなのになぜ、日本女性はかくも強い立場を獲得することができたのだろうか。
高齢化が進んだ日本社会では、労働力が不足している。多くの女性が家庭を出て仕事をするようになり、社会のなかで果たす役割も、以前より大きくなった。また、経済発展の原動力である消費の分野で主な担い手となるのは女性だ。当然、企業は女性のニーズを汲み取る方向に変化し、経済は「女性化」の道を突き進むようになった。女性市場が盛り上がれば女性の職場は増え、就職戦線は女性にとって売り手市場となる。そして女性はさらに強く自由になり、女性市場はよりいっそう繁栄した。
これに比べると、男性が置かれる立場は悪くなる一方だ。最先端の男性の職場も、経済の「女性化」に伴って数が減り、多くの男性が不利な経済的状況に置かれている。これによって、国内の「男性消費市場」はさらに縮小。経済の「女性化」に拍車をかけている。男性は経済によっても「メス化」を余儀なくされているのだ。
アダム・スミスは「国富論」で、市場の「見えざる手」という概念を発表した。現在、「近代化」によって市場の「見えざる手」は、さらに深く我々の生活に入り込んできている。いずれこの手は、我々の生活環境や性別まで変えてしまうかもしれない。
「それは違うだろう!というところはありますが、いろいろ考えさせられる記事だと思います。私のような古い世代の男としては”バリバリの男性諸氏よ、もっと奮起せよ!”といいたいですね」
このデジログへのコメント
> 【 まり 】さん
ネットで見たんですが、「草食系男子」「肉食系女子」って2006~2009年
頃に、初めて日本で言われ、広まった言葉のようですよ
中国、韓国の女性はもっと強そうですね
> 翼のえんじぇるさん
そうかもしれませんね
私が小中学生の頃は同級の女生徒に苗字を呼び捨てされたことは
ないですが、今は違いますね
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