甲子園で出来る～！

阪神、タナボタ２位で１０億円ガッポリ
2010/10/9 7:52 配信サンケイスポーツ

　前夜のガッカリから一転だ。巨人が８日、ヤクルトにまさかの逆転負けを喫し、驚きの２位が転がり込んだ。阪神・坂井信也オーナー（６２）は「他力本願なんでうれしさも半々やね」と、これからのナインの奮闘に強いゲキを飛ばしたが、営業的には１試合３億円は見込める本拠地開催。虎にとっては大ラッキーな２位確定となった。

　ほとんどあきらめていた初の甲子園でのＣＳ開催が実現した。午後１０時半過ぎ、神戸市内の自宅に帰宅した坂井オーナーは「まったく期待していなかったから放送も聞いていませんでした」と、報道陣から聞いた朗報に、まず驚きの表情を見せた。

　「よかったです。ただ他力本願なんで、うれしさも半々やね。不幸中の幸いというか…。適当な言葉が、見つからないですね。心からは喜べないというか」

　自力で２位を勝ち取れず、巨人の敗戦でつかんだだけに、喜びだけではない複雑な心境を素直に吐露。ただ営業面でも、チームが２位になった意味は非常に大きい。

　阪神は今年、ＣＳメーンスポンサーとして、メンズエステ大手『ダンディハウス』と契約。主催試合では、その名を冠して試合を開催する。さらに球場収入は、チケット代にグッズや飲食を合わせれば、約１試合１億５０００万円。そこに放映権料も加わる。１試合３億円と換算しても、３試合行えば、１０億円近い収入も見込めるわけだ。

　それでも、総帥が一番に臨むのはチームのプライドを賭けた勝利。「地元の利はあるから、東京ドームでするよりも戦いやすいでしょう。ありがたい話です」。０８年、リーグ２位になった時、甲子園は改装工事中で、京セラドームで試合を行ったが、初の聖地で挑むＣＳ。これからは“棚からぼた餅”などないガチンコ対決。今度こそ文句ない笑顔で喜びたい。
[ 2010/10/9 7:52 更新 ]
サンケイスポーツ