CSに向けて今日から

虎残り３戦ＣＳデモ、先発が中継ぎ…当然！
2010/10/5 7:52 配信サンケイスポーツ

　ＣＳへ向けた“デモ”だ。阪神・真弓明信監督（５７）が４日、５日からのヤクルト、横浜３連戦（神宮、横浜）へ向けて、東上。「ＣＳまで間隔があくし、どんどん選手をつぎこんでいける」と総力戦を誓った。３戦全勝なら文句なく２位。甲子園でＣＳ第１ステージを開催できる。３試合を勝ち切り、今後のＣＳ突破、日本シリーズ制覇に向けて、短期決戦という虎の弱点克服へ、第一歩となる。

　ＣＳ甲子園開催へ、絶対負けられない最後の３連戦。『２位マジック』３で臨む関東遠征は、同時にＣＳ突破への大事な“短期決戦デモ”だ。

　「もう雨流れ（雨天中止）もなさそうだし、ＣＳまで間隔もあく。どんどん選手を、つぎ込んでいける。短期決戦に近い形？　そやな」

　新神戸駅で真弓監督が表情を引き締めた。短期決戦は虎の長年の弱点。Ｖ逸した直後も、「短期決戦のようなところで、もうひとつ勝ち切れなかったこと」と、敗因の１つにあげていた。

　「（カギは）たくさんあるけど…。まずは投手がしっかり抑えること。打線も１点を奪い取りにいく？　うん」

　ロースコアの凌ぎ合いは必至。どう１点を奪い、１点を守るか。打線では打順を入れ替えたマートンと鳥谷と、金本の５番がポイント。「まだこれから考えるよ」と指揮官。和田打撃コーチは「（金本５番は）同じタイプの打者が（中軸に）並ぶだけに、ワンクッションというか。カネみたいに選球眼がいい左打者がいるのは、相手にとっても嫌だろう」と効果を話した。長打だけでなくつないで１点をもぎ取るには、ケース打撃も卓越した金本が適任か。

　惜しみない継投が求められる投手では、先発の中継ぎ起用も検討される。「誰が（中でも）使えて、誰が使えないか。どの場面で行けるか、考えないと。ＣＳ前はいったん全員、休ませられるからな」と山口投手コーチ。先発で早い回に降板したら、次は中で待機する可能性も…。とにかく戦力を余すことなく使うことが、重要だ。

　「（シーズンと比べ）だいぶとは言わないが、（戦い方が）変わる部分はある」と真弓監督。短期決戦に勝つ。日本一に輝くための至上課題。その戦いは、もう始まっている。
[ 2010/10/5 7:52 更新 ]
サンケイスポーツ