マートンイチロー越え真近！

阪神・マートン「みなさんに感謝」プロ野球記録の２１０安打
2010/10/3 17:40 配信スポーツナビ

　阪神・マートンが３日、広島戦での第４打席に今季２１０本目となるレフト前ヒットを放ち、１９９４年にオリックス・イチロー（現米大リーグ・マリナーズ）が記録したプロ野球年間最多安打記録に並んだ。試合は阪神が７対２と快勝した。
　３打数０安打で迎えた７回の第４打席。広島の左腕・大島崇行に対して、１ストライク１ボールからの３球目、内角スライダーをレフト前へ運び、今季２１０安打目を記録した。その瞬間、敵地・マツダスタジアムながら約３万２千人のファンから大歓声が起こった。９回の第５打席は中田廉のストレートにセンターフライに倒れて、記録更新はならなかった。
　マートンは「シーズンを通してチームメート、ファンと周囲の人たちに支えられてきた。みなさんに感謝したい」とコメント。ファンの歓声には「自分ではあそこまでみなさんが祝福してくれるとは思わなかった」と喜んだ。記録更新がかかる第５打席の凡退には「ベストを尽くして、いい当たりだったんだけど……」と悔しがったが、「今日の試合も、とにかく勝てたことが一番。２位のチャンスがあるので、これからも勝っていく。それだけです」と“フォア・ザ・チーム” を強調した。
　真弓明信監督は、「日本に来て最初の年で慣れていないのに、これだけ打てるというのは穴が少ないということ。広角に打てるのも強みだね」と分析。一方で、「外国人の判断というのは難しいので、春季キャンプでも予想はしなかったよ」とここまでの活躍に驚いていた。