- 名前
- ヴォーゲル
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- 74歳
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- 自己紹介
- もう海外在住29年、定年もそろそろ始まり、人生のソフト・ランディング、心に浮かぶこと...
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夏時間 2006
2006年03月29日 04:51
今年は暖かい冬だったものの春がそろそろ見え始めることから急に温度が下がり、カレンダーの上では夏時間になるころには気温は低いものの日照時間が長くなって日差しと温度のつりあわないような日々が続き、いつもと違う少々奇妙な感じがしたものだ。
日曜日の夜中、2時に時計の針を1時間進める夏時間がまた巡ってきて、その2日ほど前から温度が急に10度ほど上がって平年並みになり例年の花粉アレルギーに悩まされ始めた。 実際、夜中に庭に出てみても空気中の温度、匂いに春の到来を明らかに認めることが出来るし、冬の厚いコートでは自転車の行き帰りの後、汗ばむくらいだ。 目がイガイガと刺激され涙が出てそのうち発熱するような気がする。 それで、水にタオルを浸したものを目に当てて冷ましてなんとか凌いでいる。 例年のことだ。 長く続くこともあればそのうち慣れて収まる年もある。
例年5月の第2週ごろにひどくなり風邪をひいたのと同じ症状が出て、流れる鼻水をぬぐうのにハンカチが1日で何枚も必要なこととなる。 医者でこれに対する抗ヒスタミン系の薬を処方してもらったこともあるがはかばかしくなく、仕方のないことと例年の通過儀式として受け入れている。
啓蟄というのはとっくに過ぎたことだが、のこのこと日の当たる地上に出た虫のような感じがして、今まで荒れるに任していた自室の整理をすることにした。
主なものは居間に収容しきれなくなったCDがこの1年ほど乱雑に机の周りに積み上げられて間違ってこの部屋に紛れ込んだ者にはブービートラップよろしく、よっぽど注意しなければ崩れ落ちて誰かが侵入したという証を見せること、色々なメモ、書類の山があちこちに出来てもうそろそろどこに何があるのか分かりにくくなってきたこと、めぼしい映画、ジャズの番組がテレビに出てくれば240分のヴィデオに録画してきたのがもう何年もたまり数百本にもなり、整理していなかったことから何年も前に録画したものを再び愚かにも録画するということにもなり、いよいよ整理しなければならないはめになったことも大きな理由である。
LP,CD,書籍、書類、ヴィデオテープ、これが主なものであるが、もう狭い部屋の収容能力を超えてきているので解決法は 1)処分する、 2)別の場所に移動させる、 3)効率よく収納する 4)そのまま物に埋もれる環境を自然の推移と受け止める 等、であろう。
1)を試みるのであるが、LP,CD,書籍においては適応除外は自明のことで、書類、さまざまなパンフレット、説明書などを見ていき、整理して捨てるものは廃棄のための箱に放り込むのだが、いちいちより分けるときに当時の物事が思い出されてしばしば読みふけることなり、ビールの小瓶が2本ほど並ぶ頃にはガラクタの山の間に腰を落ち着けて埒が明かない。 しかし、まあ、これが一番スペースを広げる元となり、結局二日ほどで15%ほどは戻ったことのようだ。
本来は 4)的な傾向を持つのだが、家族からのプレッシャーに抗って持ちこたえる根気もなくなりつつあり、少々雑然とした空間にも春の空気をという気にもなり二日かけて整理、掃除をしたというわけだ。 2)と3)で何とか凌いだのだがこれであと1年もすると事情は悪化することに変わりなくそのうち数百本のヴィデオを整理して収納するスペースを作らねばと思案している。 質の劣化を防ぐためにDVDに変えることを考えているのだが新しく録画するものはそれとして、これまで貯めておいたものをデジタル化する手間を想像するといやになる。 先送りかなるに任せる、ということになるのだろう。 もともとはこの録画にしてもこのブログにしても何年か先に完全に定年を、迎え毎日が日曜日になったときの暇つぶしにと準備し始めたのがきっかけだったのだ。 本来は居間で誰に邪魔されることもなく葉巻を口に、手にはリモコンか酒を、というのが夢だったのだが、葉巻は何年も前に禁じられ、アルコールも表向きには禁じられているのではなはだ面白くないのだがこういう不如意も人生では起こることとあきらめている。
この二日、外は快晴の日差しだが、私は埃っぽい自室で掃除機のホースを片手に様々に乱雑に種分けされた山の中に埋もれて過した。 時間が惜しいのだがたまにはこういうのも悪くない。
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