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午後の散歩

2006年03月08日 05:33

久しぶりに朝から仕事場に出かけ、と思い起こせばこういうことは今年初めてではないか、一日仕事場にいたのは。 と、いっても昼食を外で摂ってから何時間も町をぶらぶらする時間があったんだから、たかが仕事といってもしれている。

久しぶりに古本屋に出かけオランダで多分一番大きな古本屋のチェーンひとつで日本語書籍の棚に大正13年発行の講談文庫、12の話を当時の講談師が語ったのを書き下ろし忠臣蔵をみつけ、それを新鮮に思って、800円ほどを払った。 これで、今眠りに入る前に読んでいる本が来週あたり終わればこれに移れる。 ゆっくり読み下しにすれば講談が楽しめるというわけだ。

講談CDはいくつかあり、ときどき聴くのだけど、書下ろしというのは語り口と書かれた語彙の漢字が面白くCDDVDとは趣が異なる。漢字やひらがなの、少々今ではもう使われなかったり固くどこかに沈殿した語彙や表現で見知らぬ言葉を知るのに有効でひょっとすると私はDVDよりこういった読み物を好むのかもしれない。

同じ本屋で鳥類図鑑をながめ、ドイツ美術出版Taschen社、そういえばここの荒木経惟の厚い写真集は何年かまえ、いや、去年も彼の写真展でみたっけ、から発行の日本の著名な建築家安藤忠雄プロジェクト写真集を興味深く眺めた。その一つには2年ほど前、大阪海遊館に家族で遊んだ際、隣の建物が安藤建築で、そこで食事もし、ラウンジからの大阪港の眺めも楽しんだから、あのとき、モダン建築物だとは見たが、安藤のものということにまでは気が廻らなかった。 その美術書には個人の住宅も紹介されていてこの間観た塚本晋也の「六月の蛇」にでてくる建物に見えてなるほど、と納得した。 明石海峡海岸に建てられたコンクリートのうちには興味をそそられた。 絶景を眺めながらの生活は日ごろのストレスを解きほぐすにはいいかもしれない。 けど、一方ではそういう家が我が家の前に立たない事を祈るものだ。 そういう苦情に対しては建築家はどういう回答をあたえるのだろうか。

そんなことをぼやあっと想いながら日差し青空があるもののまだ肌を削ぎ切る様な寒さが大気に混ざる路地を仕事場に向けて運河沿いにしばらく歩いた。

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