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なんて無駄な一日だったんだ

2006年02月10日 00:10

昨日、ふとしたきっかけで、ベタな展開が満載の動物小説を書いてみたくなりました。
テーマは、ある家族とその飼い猫の話です。

で、空き時間をほぼ消費して書いたんですけど、
一応、感動物っぽいストーリーなのに、
あまりにベタ過ぎて、もう笑うしかない小説になりました。

これを書いていた一日が、100%無駄でした。

このまま、この小説を闇に葬り去ってもいいんですが、
私の消費した大量の時間と努力が、全て無かったことになるのはあんまりです。

そこで、せっかくなので、どれだけベタな展開だったかを
ここでかいつまんで紹介しようと思います。

カギ括弧でくくってあるのは、私の小説の原文から抜粋した部分です。

ベタな展開その1
家族は四人。
優しくも厳しい母、ちょっと押しの弱い父、わんぱくな兄、おしゃまな妹という、ステレオタイプの一家。

今時、おしゃまって…。

●その2
飼い猫(♂)は、活発で、走るのが速く、それでいてちょっと寂しがり屋さん
人間を置き去りにして走っていったかと思えば、顔色を伺うように、ちょっと振り返ってみたりします。

夕食の「アジの開き」をくわえて逃げる猫。

バットを振り上げてそれを追いかける兄。

それを「こらこら」とたしなめる母。

お前らは、サザエさんか。

●その3
たった一行で、いきなり十五年の月日が流れ、すっかり年老いた猫。
足取りもヨロヨロとして、もうかつてのようには走れなくなってしまったが、
これまで通りに振舞う優しい家族たち。

以下原文
「老いとは誰にでも訪れる残酷運命なのです。それは当然○○(猫の名前)にとっても例外ではなく…。」

私、一体何の権限があって、こんな偉そうに「老い」について語ってるんだろう。

●その4
ある日、家の前で日向ぼっこをするその猫。
ふと、ねずみを発見して道路の真ん中に飛び出します。

私、これまでの人生で、ねずみが道路を歩いてるのなんて、見たことありませんが。

すると、その時…、

「道路を走るトラックが彼の目前に迫っていたのです。
かつての○○なら、あるいは、それを避けることができたのかもしれません。
けれども、年老いた今の彼には…。」

クラクションの音と、それを目撃した妹の悲鳴が辺りに響き渡ります。

猫死亡。

何で、こういう時に登場する車って、だいたいがトラックなんだろう。
殺傷能力が高そうだから?


●その5
猫の死亡から数週間後、
「とある避暑地の草原」を訪れた家族たち。

とあるってどこだよ。

「ここは、かつて、○○もふくめた家族全員で遊びに来た場所で、
そこに彼の遺灰を撒くことにしたのです。」

かなり、はた迷惑な一家。

「妹が抱えていた遺灰は、吹き抜ける風にのって空高く舞い上がり、
それはまるで、死んだ○○が、天国へと向かって駆け上がってゆくかのような光景でした。」

きっと気のせいだと思う。

兄の台詞、「天国でもずっと走り続けろよ。」

余計なお世話だ。

●その6
一年後、将来を誓った恋人とともに、遺灰を撒いた草原を訪れた兄。

そこには何と、あの猫の毛並みと同じ色の花がさきほこっていたのです。

一体、種子はどこから?

涙で視界がぼやける兄。

「泣いているの?」と心配する恋人に、

「いや、風が目に沁みただけさ」と返す兄。

風ってそんな沁みるか?

ちょうどその時、遺灰を撒いた日と同じように、一陣の風が、上空へと吹き抜けます。

「兄は、それに気付き、悲しげな笑顔を浮かべると、彼女との幸せな未来を○○に誓ったのでした。」

もう、どこから突っ込めばいいのか分からないほどベタラストですが、
小説は、これで終わりです。


※補足
最後に、この猫の名前が付けられた際、
家族内でどんなやり取りが行われたのかを記しておきたいと思います。
台詞は要約してあります。

兄の主張「いつもちょろちょろ走り回ってるから、チョロQって名前がいい。」

妹の主張「いや、猫の名前なんだから、タマがいい。」

この二人の意見がぶつかり合います。

しかしチョロQって、昨日書いた小説なのに、時代を感じるなぁ。
昔、そういうミニカーが流行ったんですよ。

そこで、父の仲裁

「まぁまぁ、それなら、間を取って、
タマQっていうのはどうだい?」


よくねぇよ!

と言いたいところですが、
何とその名前で決定してしまいました。

なので、猫の名前は「タマQ」です。


ほんの一日前に自分が作った小説が、こんなに馬鹿らしいなんて信じられません。
人間は、今、この一瞬のうちにも成長し続けているのだと、痛感した一日でした。

ていうか、タマQはないだろ…。




コメレスです。

シアラさん
タ○Qの店員の実態は、シアラさんのログでしっかり勉強させていただきました(笑)
他のブランド製品まで褒めるとは、嘘っぽいのを通り越して、最早あっぱれですね。
実を言うと、「服屋の店員」というテーマが、被ってしまったかと心配になったんですが、「よくあるテーマだし」と、自分で勝手にOKを出してしまいました。


ばんちゃん
共感してくれてありがとう。
私も、取り敢えず、社会人としてキチンとした感じに見えればよかったんですよ。
なので、「社会人に見えます」は、いい褒め言葉だと思います。
でも、現在の私にその台詞を言われたら、
「そりゃあ、この歳なら社会人にも見えるだろうよ。」と、自業自得な落ち込み方をしそうです(笑)


海斗さん
後になって、冷静に考えればそうだろうって、私自身思いました(笑)
ただ、私は、リクルートスーツは真面目に見えさえすればいいと思っていたので、ファッション面のアドバイスをされたとは、とっさに理解できなかったんです。
その時の動揺をわざとネタにしてみたんですが、実際の店員さんにとっては失礼な文章で、本当にごめんなさい。

このデジログへのコメント

  • ばんちゃん。 2006年02月10日 20:48

    そのコメントもダメだったか(笑) それにしても猫の名前・・・すごいですね(´・ω・`;A)

  • はー 2006年02月11日 00:07

    数書いて行けば小説家デビュー?(笑)
    そのコメディー小説読んで見たい気が(笑)
    復活しますた♪

  • はー 2006年02月11日 00:07

    数書いて行けば小説家デビュー?(笑)
    そのコメディー小説読んで見たい気が(笑)
    復活しますた♪

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