アニキガチガチ・金縛り

＜阪神＞開幕から４カード連続勝ち越し　中日は打線が低調
2008年4月9日（水） 21時12分　毎日新聞


【阪神・中日】三回裏阪神１死一塁、金本の第２打席。三振になり、悔しそうな表情を見せる金本＝阪神甲子園球場で２００８年４月９日、小関勉撮影


　○阪神２－０中日●（９日）

　阪神が６年ぶりに開幕から４カード連続で勝ち越し、貯金を今季最多の７とした。一回、先制の右前適時打を放った今岡は「このところチャンスで打ててなかったから、うれしい」。下柳は低めに変化球を集め、２勝目。中日は２安打と低調で、今季初のカード負け越しが決まった。

　▽阪神・岡田監督　（３打数無安打の金本について）やっぱりそうなるんやな。（通算２０００安打が）関係なかったらヒットなんか簡単に出るのに。通過点だけど、早く１本出て、楽にな。

　▽中日・落合監督　（山井の今季初登板で）競争が激しくなるね。何かプラス材料を持って帰らないと。

　○…２０００本安打に王手をかけながら、２試合連続無安打に終わった阪神・金本。この日は、一回の第１打席こそ四球を選んだが、三回は１死一塁で外角速球に手が出せずに三振。五回は、この回から登板した中日の２番手・山井にワンバウンドの変化球を振らされて三振。八回も二飛に倒れた。６日の巨人戦の第１打席で通算１９９９本を放ってから、これで１１打席連続安打なし。打席ごとに大歓声に迎えられ、凡退するたびにため息で見送られる。金本は「見たいんやろうな」とファンを気遣いながら、「こっちも、早く終わらせたいよ」と、ぼやきも。記録達成のプレッシャーとは、無縁でいられないようだ。

　○…中日・チェンは３年ぶりの先発登板だったが、制球に苦しんだ。一回、スライダーなどで先頭から２者連続三振に。しかし、四球などで一、二塁とし、１４４キロの直球を右前に運ばれて先制を許した。三回にも２四球が絡んで失点し、４回４安打２失点で降板した。「今日の経験を次に生かしたい」と前向きにとらえていた。

　○…中日は２安打の拙攻で三塁を踏めず、今季初の完封負け。三回、先頭の森野が二塁打を放ったが、以降は下柳の変化球にタイミングが合わず凡退。四回に井端が内野安打で出塁したが、四球で二塁に進むのがやっとだった。昨季、下柳との対戦で打率５割の荒木は「甘いところに来なかった」と脱帽。落合監督は「シーズンは長い。こういう日もある」と淡々と話した。

[4月9日 23時45分 更新 ]