- 名前
- callo
- 性別
- ♂
- 年齢
- 58歳
- 住所
- 東京
- 自己紹介
- ドキドキさがして ときどき うろうろ・・・
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奇天烈でいこう!
2008年04月02日 00:16
明け方目覚め
時間がないのに
プリンター調子悪く七転八倒
なんとか間に合って
紀尾井町の事務所へ出発
心を閉じたまま
やろうと思えばできなくもなかったことを
いまさらどうしようもなくなってから
どうにかしようとしたって
それは許されないということが
わかっていながら、
やはり一度はこころみて
失敗の苦味か塩辛さかを
反芻してみなければ
気がすまないという、
これはもって生まれた性分なので
なかば諦めてもいるのだが、
そんな思いを噛み締めて
桜が盛りを迎えようとする
四谷見附の橋を渡ろうとすると
橋を渡りきったところに
いつものホームレスが
今日はつややかに灼けた額を
ベースボールキャップで覆うことも無く
桃かなにかの空き缶を前に
威勢良く、手刀や拳を突き出してみたり、
ボクがつい、ひと月の前
息絶え絶えに、倒れこみそうになったその場所で
ブリキの空き缶を覗き込むと
慈悲があるのだかないのだか、
あるいは貯金をしてしまった後なのか
中には大振りのじゃがいもほどの
石がひとつ 入っているだけ
おぢさんの目が、
たえずうろうろと、虚空をさまよっていることに
今日はじめて、きづいてみたり
その辺りを通る学生は
こころなしか、みな口元に笑み
まだ陽も高いというのに、
土手に上がれば大きな青い
ビニールシートは、席とり係の
なみだぐましい努力などを知らぬげに
強い風が土手を渡って
ばたばたぶるぶると、
地面から離れたがって、
しかしまだ、咲き始めの花弁は
ビニールシートの何倍もの強さで
その風に耐え、
ゆらゆらと、新宿高層ビルの向こうを目指し
なだらかに落ちてゆこうとする
太陽のまぶしさを さえぎるように
しっかりと陰をつくって
老若男女の手にする
紙コップの酒杯に
ただグレーの色合いを添えるのみ
寒いからなのか?
まだ早すぎると踏んでいるのか?
人出はそう多くも無く
傍らの大学の学生と思しき一段は
紙コップを齧ったり前歯で銜えてみたり
とても酔漢とは思えない、
理由のわからない乱れのなさ
それにしても。
なぜ、あのとき、
この土手を顧みることを
しなかったのだろう
そもそも、そこに土手があるんだなんて、
気づきもしなかったけれど
土手の一番南の端から
急峻な階段をおりてゆくと
なだらかな坂道が、彼の事務所のある
高層ビルまで伸びていて
ほら、あのビル
近そうだろう
でも、近くなんてないんだ、ぜんぜん。
でかいと近くみえるだけ
東京タワーだって
エッフェル塔だって
みんないっしょなんだ
と、指をさしたりしながら
彼女へのアクセサリーを
探そうともしたショップを過ぎて
事務所に入ると
これはもう、
春の笑顔としか
いいようがない。
なんて、柔和で
やさしい眼差しなんだろう
おやぢの沽券だのなんだの
いまさらもっともらしく
いいつくろってみたところで、
仕事を確かなものにしたいという
下種な下心までふくめ
すべてを大きくくるんでしまうような
やっぱり素敵な笑顔は
プレゼントをくれてみたり
お祝いの太い水引きのついた
厚手の封筒を手渡してくれたり、
写真を撮らせてくれたり
握手をしてくれたり
まるでほしいままにされる
おもちゃのように
なすがまま、されるがまま
サービスたっぷりだったのは
恐らく学歴的な親近感であったとしても
ボクは彼をさげすむことなどありはしないし、
あるいはボクを無視して
娘に一方的に語ってくれる姿というのも
あるいみ、とても嬉しいものではあった。
観たこともない
言葉を交わしたこともない
事務所のスタッフが
玄関先まで見送ってくれて
自分の甥だか姪だかが
先輩だの何だのと
わざわざ告げてくれたことには
いささか鼻白む思いを
禁じえなかったけれども。
とりあえず、
約束が果たせてよかったけれど
ギャランティもあったので
地下鉄で茅場町
セックスばかりしていたホテルの前を通り過ぎ
生き返ったあの店でてんぷら
めごち はぜ 海苔 あなご 春菊 海老 蓮根
まったく理解できない廉価
あの、アスパラはなぜやらないんですか?
と、我慢できずに聞いてみると
いえ、やりますよ
と、一歩引いて体を斜にすると
職人の背後にメニューには記されていない野菜がいっぱい。
入ったり、入らなかったりなんで
なんて苦しい言い訳をしているが
その言葉の冒頭には恐らく
自分が気に入るような代物が、
というフレーズが必要なんだろう
食事後、今日仏蘭西から帰国したY氏にtel
お土産にもらったストラップを渡すことと
お礼がてら、その街へ行こうかと思いつきはしたものの
お礼だけにして帰宅
なんだかつまんない一日だったと思えてくるのは
ただ形だけの約束を果たしているばかりの
そんな気持ちにさせてくれた
あなたのせいです
ではなくて
あなたのおかげなのかもしれません。
考えていますか?いろいろ。
ボクは考えていますよ。
たのしいもの
だからやっぱり、
つまらない一日であることを
ちょっとだけ苦い思いをしながら
反芻してみたくなったりするわけです。
あぁ、つまんない一日でした。
明日もよろしくお願いします。
どーしてー
こんーなに
ね・む・い・の
いい曲だなぁ・・・
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