- 名前
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- 外見はまじめ。60歳代だけど禿げてませんよ。小柄だけど、体力あります。性格はのんびり...
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セリーヌとジュリーは舟でゆく
2008年03月30日 22:29
以下はネタばれ満載というか、ほとんどあらすじですから、要注意です。
ジャック・リヴェットは今、フランス映画祭で特集が組まれていて、4月5日からはランジュ侯爵夫人も岩波ホールで公開されます。名高い「セリーヌとジュリーは舟でゆく」は幸運なことにDVDで見ることができます。
赤毛のジュリーが公園のベンチで「魔術」という赤い本を読み、足で魔法の印を描き、なにやら呟いているシーンからはじまります。魔術につきものの猫が登場します。すると変な恰好のセリーヌが走りすぎるのですが、サングラスを落としていくのです。いそいでジュリーがそれをセリーヌに知らせようと声をかけるのですが、ジュリーは全く気付かずどんどん進んでいきます。次はスカーフ(?)を落とし、ジュリーとほぼ直接接しているのに無視。ジュリーは「ようしっ」っていう感じで笑いながらセリーヌの後を追います。走るセリーヌを走っておいかけるジュリー。パリの街並みがきれいです。公園で唇を直すセリーヌ(ここでもまた落し物)を盗み見するジュリー、こうなると追跡そのものが目的になっているようです。だから坂道をケーブルカーと競争するのも平気!。ついにはヒールの高い靴を脱いではだしで追い出して・・。
とあるホテルにおちついたセリーヌが書いた宿泊所には「職業:魔術師」。
翌朝、ジュリーが、そのホテルの前の喫茶店にいくと、ジュリーを待っていたかのようにセリーヌが座っていて、落し物を差し出すジュリーに「メルシー、ムッシュー」(?)。
場面は一転してジュリーの職場である図書館。そこで同僚のことをタロットで占うジュリー。するとそこへセリーヌが現れるんです!
再び公園で呪文を唱えるジュリーのシーン。今度はセリーヌはあらわれません。で帰宅したら部屋の前にセリーヌがいて、おかしな共同生活の始まりです。
ジュリーがブラッディマリー(ウオッカ+トマトトジュース)をつくっていると、突然「ブラッディマリーが飲みたい」と叫ぶセリーヌ。本当に魔術師かもしれません。
翌朝、セリーヌが逃げ出してきたという逆さリンゴ通りの家に探索に行くジュリーですが、一方セリーヌはジュリーのところにかかってきたグレゴリーというボーイフレンドの電話に勝手に出て・・・。
このあたりから、映画の従来の文法が乱されて、いろいろなシーンがはさまれ、ジュリーがショー・バーの奇術師であることがわかります。その奇術の舞台を見ているジュリーの脳裏にほんの1,2秒ずつ金髪の女性やブルネットの女性、女の子、白衣の女の映像が入るのですが・・・。さらにジュリーの左肩につけられた手形(洗って落ちるようですが)?あれ、あれって話がわからなくなっていきます。
翌朝、ジュリーが訪れた家を今度はセリーヌが訪れます。間をおいて、同じ家を訪れたジュリーですが、どういうわけか、いつも開くドアが開きません。すると隣の家から出たおばあさんはジュリーのばあやです。今度はソフィの脳裏に例の人物たちが浮かび上がります。カミーユ、ソフィ、オリヴィエ、アンジェルというのが、頭の中に浮かび上がる登場人物です。どうやら、恐ろしいことがおこっているのですが・・・。
翌日、くだんの家に出向いたセリーヌのかわりにショーの舞台に立つジュリー。このあたりは冗長で飽きてしまいますが・・。ジュリーの舞台シーンはまったくつまらないです。
そして、ジュリーとセリーヌは不思議なキャンディの力を借りて、例の男女達(および少女マドリンがからみます)の幻覚のような風景を一緒に見ます(まるでテレビを見るみたいに。いえ、再シーンも見られるのでDVDプレイヤーでしょうか)。
オリヴィエ(男です)の妻ナタリーは幼いマドリンを残して死ぬのですが、臨終のときにオリヴィエに再婚しないように誓わせます。ソフィはそこに立ち会います。一方ナタリーの姉、カミーユはオリヴィエを誘惑するのです。アンジェルは屋敷つきの看護婦なのですが、これがジュリーと瓜二つ(時々セリーヌの顔にもなる)です。ソフィとカミーユでオリヴィエを狙っているのです。と、いいところまで場面が進んでいたら(魔法の?)キャンディがなくなったものだから、結末を知りたい二人は図書館(しかも夜中の)に忍び込むのです。盗んだ本は魔術の本。過去を見る薬を調薬し飲んでみたら、また物語が見え始めました。
翌日、二人でいっしょにくだんの家にのりこみます。そうです、あの家では、やはりジュリー(もしくはセリーヌ)が看護婦になるのです。劇(そうです。シーンをもう一度やり直しです)の中で、二人が交代で看護婦をやるのです。このあたりもひたすらに冗長です。ひたすらに悪ふざけをするジュリーとセリーヌ(というか監督のわるふざけというのが正しいでしょう)は、殺されそうになっていたマドリンを見事に現実世界に救い出します。
最後のシーンは、なかなか面白いです。
とにかく、魔術の象徴なのでしょう、猫がやたら出てきます。ディレクターズカットとしてならいいですけど、3時間は長いです。しかも飽きてしまうシーンがたくさんあって。2時間になったと思います、うまく編集すれば。
暇なときにぜひ見てください。
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