The Kite Runner

小説「カイト・ランナー」の映画化です。
もっとも、その後、小説の方も邦題が「君のためなら千回でも」に変わりました。

原作の忠実な映画化であることに驚きました。
助け出したソーラブをアミールが裏切ってしまうところや、アセフにやられたアミールが病院で治療を受けるシーンなどは省かれているものの、重要なシーンはすべて盛り込まれており、ぎゃくにメリハリがなくなり平板となっています。
ちょっと優秀すぎる映画化なのです。
破綻しそうな方が映画にはいいかもしれませんね。

それでも中国で撮影されたというカブールの風景は圧巻です。
クレジットが中国人ばかりなのですが、本当にここが中国なのっていうほどカブールをつくっちゃってます。
アミールの奥さんも美しいです。

凧上げのシーンはさすが映画、小説に比べてハラハラします。
原作を読んだ人は見る必要はまったくありませんが、原作を読んでない人にこそ見てもらいたい映画です。
ただ、きっと感動しますよとは、言えないのがちょっとつらいですね。

花粉症が悪化して映画館でも鼻水がとまらず苦労しました。でも平日の恵比寿の最終回は、20人くらいしかいないのであまり迷惑をかけなかったようです。やれやれ。ハックション。