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モリー先生との火曜日

2008年03月21日 02:57

モリー先生との火曜日

そもそも、ALS(筋委縮性側索硬化症)っていうのはルー・ゲーリック病とも言われるように、かの大打撃者ルー・ゲーリックがかかったので有名な、運動ニューロンだけがおかされる神経難病です。四肢の動きができなくなるだけでなく、話したり食べたりもできなくなり、呼吸も(呼吸も筋肉でしているのですから)できなくなり、人工呼吸器で命を永らえることになる疾患です。

そのALSにかつての大学時代の恩師がかかってしまったことを知った、売れっこスポーツライターの心の癒しの旅というのがこの映画です。
人生とは、生きるとはどういうことかなんて普通考えませんが、難病になってみて考えることもあるのでしょう。でも、難病と言うよりも、この映画の(もしくは原作の)モリー先生の場合は、もともと人生について、社会について深く考えるのを専門としていたのです(社会学の大学教授)。そういう人が、難病になってかつての教え子に、人生訓を垂れるのですから、感動しないわけはありません。しかも、ジャック・レモンがうまい!遺作はともかく、この演技にはびっくりしました。
喘息持ちのALS(筋委縮性側索硬化症)という病気をうまく演じていました。線維性筋攣縮(筋肉がピクピク動くこと)こそ見えるわけないけど、筋委縮(筋肉がやせること)はそれっぽくあるように見えていて、いや医学考証もよくされています。
皮肉屋の人にはおすすめできない(僕も皮肉屋だけれども)けれども、素直な人にはお勧めの映画です。

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