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マークさんのウラログ一覧

  • 第20章:遙かなる残熱

    第20章:遙かなる残熱

    2026年03月09日 08:29

    一ヶ月の出張を終え、ゆうは日本に戻った。 だが、その帰国は「再会」へのカウントダウンではなく、日本での生活をすべて畳むための、静かな終焉の始まりだった。 みおがそれを知ったのは、ある昼下がりのこ... 続きを読む

  • 第19章:スクリーンの体温

    第19章:スクリーンの体温

    2026年03月08日 01:58

    ベルリンの午後。ゆうは、みおから届いた「確認事項」のリストを前に、完璧な論理を組み立てていた。 言葉の定義、ニュアンスの微差、そして東京側との認識の共有。これらをメールの往復で済ませるのは時間が... 続きを読む

  • 第18章:共振の予兆

    第18章:共振の予兆

    2026年03月07日 20:38

    ベルリン本社の会議室。 窓の外には寒々しい曇り空が広がり、机の上には新製品に関する分厚い資料が山積みになっていた。 翻訳は急ぎだ。外注に回すか、あるいは社内で完結させるか。 上司であるゆうの判断... 続きを読む

  • 第17章:日常の温度

    第17章:日常の温度

    2026年03月06日 02:11

    秋田の実家で一週間を過ごし、気持ちを切り替えたつもりで東京のマンションに戻った。だが、開いたノートパソコンの画面は驚くほど無機質だった。 リモート会議で飛び交う同僚たちの声が、遠い世界の出来事の... 続きを読む

  • 第16章:分水嶺

    第16章:分水嶺

    2026年03月05日 09:10

    朝食の席に、二人の姿はなかった。 互いに相手を避けるようにして時間をずらし、逃げるようにチェックアウトを済ませた。 福島の駅へ向かうバスの窓から見える景色は、昨日と同じ雪景色なのに、もう何の意味... 続きを読む

  • 第15章:冷却章

    第15章:冷却章

    2026年03月04日 02:27

    指先から伝わっていた熱が、不意に断ち切られた。 どちらが先に動いたのかは分からない。 ゆうが、あるいはみおが、重い水圧を割って、ゆっくりと立ち上がった。 肌を滑り落ちる湯の音が、静まり返った浴室... 続きを読む

  • 第14章:一ミリの熱

    第14章:一ミリの熱

    2026年03月03日 01:35

    黒い水面は、二人の重い沈黙を映し出しながら、絶え間なく揺れていた。 ゆうがわずかに動くたび、押し出された湯が微かな圧力となって、みおの肌を愛撫するように包み込む。それは直接的な愛撫よりも生々しく... 続きを読む

  • 第13章:黒い湯面

    第13章:黒い湯面

    2026年03月02日 02:28

    深夜二時を回っても、みおは眠れなかった。 暗い天井を見つめ、何度も寝返りを打つ。シーツの擦れる音さえ耳障りで、やがて諦めたように起き上がった。 廊下は刺すように冷えていた。 古い木造の宿は、呼吸... 続きを読む

  • 第12章:無味の食膳

    第12章:無味の食膳

    2026年02月28日 23:38

    食堂は、時間が止まったかのように静まり返っていた。 数組の湯治客が、低く響くテレビの音に紛れて食事を摂っている。その隅に、二人はいた。 指定されたのは、隣り合ったテーブル。 斜め向かいという、視... 続きを読む

  • 第11章:記憶の湯治

    第11章:記憶の湯治

    2026年02月27日 07:46

    銀山から東京へ戻る列車の中で、みおは「日常」という文字が書かれた切符を捨てたくなった。 「大丈夫じゃない」という叫びを雪の中に置き去りにして、どの面を下げてあの清潔な匂いのする家へ戻ればいいのか... 続きを読む

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