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マークさんのウラログ一覧

  • ほどける境界① ― 欲する瞬間 ―

    ほどける境界① ― 欲する瞬間 ―

    2026年03月19日 02:33

    「震えているのね、コウくん」 セツコの指先が、コウの強張った肩にそっと触れる。 48年の歳月が育んだ彼女の肌は、驚くほど滑らかで、それでいて触れた場所から熱を奪っていくような不思議な冷たさを孕ん... 続きを読む

  • 触れるか、触れないか ― ほどける境界②

    触れるか、触れないか ― ほどける境界②

    2026年03月18日 01:33

    第ニ回 ― 接触 ― ついに、ゆうの指先が、逡巡を終えて私の核心にある「熱」へと辿り着く。 触れたのか、それとも熱気が溶け合っただけなのか。 その曖昧な境界線が消えた瞬間、肺からすべての空気が弾... 続きを読む

  • 触れるか、触れないか ― ほどける境界①

    触れるか、触れないか ― ほどける境界①

    2026年03月17日 01:40

    他者との間に築いた、高く、硬い境界線。 自分を守るために守り続けてきたその壁が、ある夜、静かにほどけていく。 これは、一人の女性「みお」が、ある指先との呼応を通して、自分でも気づかなかった心の渇... 続きを読む

  • 第5章:沈黙の官能(心理)

    第5章:沈黙の官能(心理)

    2026年03月16日 08:13

    時計の針が刻む音さえ届かない、この部屋だけの特別な時間。 ケンイチは、クミが吐き出す小さな溜息の波紋を感じながら、ようやく辿り着いた静かな場所にいることを悟っていた。 そこには、年齢も肩書きも、... 続きを読む

  • 第4章:体温の記憶(触覚)

    第4章:体温の記憶(触覚)

    2026年03月15日 00:25

    ケンイチは、クミの体温に触れた瞬間、奇妙な感覚に襲われた。 それは若い身体の熱というより、むしろ生きてきた時間の温度だった。 人は年を重ねるほど、身体の中に時間を蓄えていく。 その温もりが、ケン... 続きを読む

  • 第3章:熟した芳香

    第3章:熟した芳香

    2026年03月14日 01:51

    重なった唇が離れたとき、二人の間には、先ほどよりもさらに重い、熱を帯びた沈黙が流れた。 ケンイチの鼻腔を突いたのは、クミの項(うなじ)から立ち上る、濃密な残り香だった。それは若い娘の弾けるような... 続きを読む

  • 第2章:吐息の距離

    第2章:吐息の距離

    2026年03月13日 08:18

    二人の間に落ちた沈黙は、完全な静寂ではなかった。 ケンイチの耳には、クミのわずかな呼吸が、ゆっくりと近づいてくるのが聞こえていた。 それは声ではない。言葉でもない。 だが、その微かな吐息こそが、... 続きを読む

  • 第1章:網膜の刻印

    第1章:網膜の刻印

    2026年03月12日 03:25

    ケンイチは、その女体を見た瞬間、胸の奥に小さな熱が灯るのを感じた。 照明を落とした室内で、露わになったクミの輪郭。 それは、二十代の眩いばかりの光を放つ肉体とは決定的に違っていた。 肩から腰にか... 続きを読む

  • 最終章:還る場所

    最終章:還る場所

    2026年03月11日 00:22

    直樹の一周忌を終え、納骨を済ませた。 墓石の下に収まっていく骨壷を、みおは静かに見つめていた。 自宅に戻り、しんと静まり返ったリビングで一人、深い息をつく。 家族としての責任、妻としての役割。 ... 続きを読む

  • 第21章:届かない一ミリ

    第21章:届かない一ミリ

    2026年03月10日 01:52

    ゆうは、すでに転勤の準備をすべて終えていた。 一週間前からホテル住まいとなり、マンションは引き払った。 残されたのは、ベルリンへ向かう数個のスーツケースだけだった。 彼にとっての日本は、いまやこ... 続きを読む

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