NHK大河ドラマ家康どうするに見る明智光秀と足利義昭

NHK大河ドラマ家康どうするには明智光秀と足利義昭が当然出て来る人物だが
描き方は酷いものがある。特に足利義昭の描き方はひどすぎるな。
これは以前も取り上げたが、足利義昭は相当な策士であったが、相当な大人でもあった。
まあ織田信長が田舎大名過ぎた事もあったが、足利義昭への対し方はガキ大将的で
大人の対応を全くしていない。将軍への異見状もそうだが、将軍就任時の祝いの席での
信長の態度もガキ大将的で全くなっていない。それに対して足利義昭は無礼だと思っていても
受け流しちっとも怒った態度も見せない。
ただ数々の将軍を小馬鹿にした態度や意見状(十七か条の異見書)をされては流石に義昭が大人の対応
を見せても、内心面白くないわけない。
それで義昭が各大名へ御教書を発布し、信長包囲網につながったわけである。
信長はもっと愛想良くして将軍を立て利用すれば、元亀騒乱など招かず、無駄なエネルギーを費やす事も無かった。義昭は苦労人であるし、京都人でもあったから大人であったが、信長が子供じみた
対応しかできなかった事に両者の悲劇がある。
ただここに明智光秀が信長の重臣となったから、信長は元亀騒乱を生き延びたとも言える。
信長は光秀と会ってから急速な出世が始まる。光秀の知力知識は正に万能だった。
信長の世界感は光秀と会ってから急激に変わったわけである。
そこが譜代の重臣を差し置いて光秀が信長の最上位の重臣となった所以である。
家康どうするに描かれている光秀など全く本来の光秀を描いていない。
ひどいものである。