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中期経営計画そんなで技術革新なんて無理に決まっている。

2023年02月09日 11:34

日本の企業の大半は中期経営計画を作成している。
これって3年とか5年スパンが普通だ。
それと現在、企業は四半期毎に経営内容を開示している。昔はこんな事行ってなかった。
それがいつの間にかアメリカのこの制度に影響され、全世界が四半期毎に経営状況を
開示するはめとなった。四半期毎の数字で株価が右往左往するわけだ。
この四半期毎の経営発表(これを自分は四半期経済と呼んでいる)で、基礎研究から始める大きな開発案件が無くなって行った。
何故か。短期目線で経営を行っている以上、簡単に達成出来て成果が出る案件しか開発投資しなくなったからである。
中期経営計画とは前述した様に3~5年の間での経営計画である。この計画策定でも大きな投資案件など開発出来ないのが現実である。
日本は四半期経済の前は基礎研究から始める未来の大型案件技術革新につながる)の開発を得意としていた。
それが今は10年スパン開発に取り組む企業など無くなってしまった。
以前自分が株式コミュニティ投稿した事があるが、それは日本でも未だ四半期経済に染まっていない
例外企業がまだ日本に残っていると紹介した事がある。
それは20年以上というより40年間もアルツハイマー認知症薬の開発をしているエーザイである。
これほどしつこく一つの案件開発費を投じて行くのは並大抵の事ではない。
外部や内部からの非難中傷、株主総会での質問攻めやもう止めろの合唱等々。
しかし技術革新を起こすなら、そういうスパンの時間が必要だという事をよくよく認識しないといけない。
もう一つ挙げるとすれば、東レのCFRP開発である。これも30年以上掛けて開発した。
飛行機の機体に採用され、今では東レの主力製品となっている。
こういう例は極端に少ないですけどね。
もう一つ紹介するとしたら、企業ではないが、青色LEDの開発も40年以上かけて開発されたものである。
青色LEDも3人の人がノーベル賞をもらっているが、地道によく耐えて良く開発したものだ。
これでLED照明は様々な色が出せるようになったわけである。かなり低電力での照明が可能となった。
これは世界に大きな貢献が出来た技術革新である。
企業は中期経営計画と10年以上のスパンで考える長期経営計画も策定する事が重要である。
まあ成功するのは一握りかも知れないが、こういう認識こそが今の日本には必要なんですよ。

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