４３歳の過ち　その５４

久々の自宅。
少しほっとしたけれど、実はちっとも快適ではなかった。

フローリングが冷たい。
畳も硬く感じる。
ベッドやソファの高さも低くて手すり無しでは起き上がれない。
そうか。病院の中って、すべてが患者の起居動作を快適に行えるように出来てたんだ。
フロアもクッション性が高いけど歩きやすいし、ベッドの高さも手すりの位置も丁度いい。

、、、まだ帰って来ちゃいけないんだな。

翌日からはまた快適な病院で地獄のトレーニングの日々

普通、入院患者のリハビリはひとコマ３０分で、だいたいふたコマ程度。
でも、僕の担当はリハ室の副長さん(笑)

若くて美人の療法士さんが結構いるのに、何で僕の担当は男なの(;´Д｀)
それもゴリ、、、、いやいや短髪の似合う男らしい方です(笑)

そのゴリラが無理難題をふっかけてくるから、ほぼ毎日四コマ二時間、、、
初めて四コマやった日は病室に居ない騒ぎになり
所在確認の全館放送されちゃいました（汗）

ダンベルワークにスクワット、エアロバイク、、、
しまいには体脂肪率が１０％代に、、、、

つい、聞いちゃいました。
「あのー、先生？僕はこれから何の競技に出るんでしょうね？」

するとゴリラは
「そうですねー、僕が担当してるもう一人の男子高校生でもここまでのメニューはこなせませんから、何でも出来るんじゃないですか？
　そうだ！うちのリハ室でロードバイクのチームがあるので、今度一緒に出ませんか？
　スプリントもヒルクライムも良いですよー！」

はぁ、考えさせていただきます。