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43歳の過ち その52

2018年10月27日 04:45

彼女とのメッセージのやり取りは、細々と続いた。

この先僕の足がどうなるのか不安でいっぱいだった。
その不安に立ち向かうために彼女とのつながりは絶対に失いたくない。

その細い絆に全力でしがみついて、毎日を過ごした。

結局、自分の意思で左足を動かせるようになるのに数日かかった。
数日かかって、ようやく左足をわずかに持ち上げられる程度だったのだけれど。

関節と言うモノは、動かさないでいると固まってしまうモノらしい。
ガチガチに固まった関節を無理矢理曲げ伸ばしされる。

ミチミチ・・・と、肉と肉が引き剥がされる感触が伝わってくる。
ゴリゴリ・・・と、骨と軟骨が軋む感触が伝わってくる。
強い痛みとともに。

もう、絶叫はしなかったが、一瞬呼吸することを忘れるほど痛い。
拷問、、、としか思えなかった。

でも、これをしないでいると、可動域が小さいまま固定されてしまうから、と。
何の遠慮もなく、毎日数時間の治療は続いた。

とりあえず、自力で移動できるようにならないと、地元の病院にも転院出来ないって言われてしまったので、頑張るしかないのだけれど。。。

テレビでよく、怪我をしたアスリートが復帰をかけて辛そうにリハビリをしているのをやっているけれど、

あれは、、、
鍛え抜かれたアスリートだから、あの程度で済んでいるってコトが良くわかりました。
年寄りがケガを機に寝たきりになるのは、ごくごく自然なことなんだね。
リハビリを怠けてるんじゃないんだ。
そもそも耐えきれないんだ。

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