４３歳の過ち　その４７

麻酔が覚めてくるにしたがって寒気がひどくなってきた。

麻酔後の体温調節のために電気毛布を使って、さらに厚めの掛け布団をかけてても寒い
熱を測ると３９度６分、、、

少し目が回る、、、

ヨメが
「そろそろ帰るね。二、三日来れないけど、大丈夫？」
「子供達の事とか、忙しいんだろ？こっちは大丈夫だから。」
と答えると、ヨメは頷いて帰って行った。

スマホに手を伸ばす。
彼女に現況を知らせるメッセージを送る。

既読になってしばらくたった後返事が来た。

「本当にびっくりしました。大きなけがなのでとっても心配です。
　でも、本当にごめんなさい。
　今すぐ飛んでいきたいけど
　今は家の仕事が繁忙期なのと、下の子の入学準備とかで忙しくて
　それに、私は行ってはいけないと思っているので、、、
　早く良くなることを祈ってます。」

誰よりもあなたが見舞いに来てくれたら、どれほど癒されることか。
それが叶わないのが、何よりも悔しくて、苦しかった。