- 名前
- nomiya8
- 性別
- ♂
- 年齢
- 80歳
- 住所
- 埼玉
- 自己紹介
- 気持も若い積りだし、身体もそうだと思ってましたが先日忘年会でボーリングをした時、運動...
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今何処(いずこ)-PE編-1/3
2007年05月07日 17:48
それは長男が出来た年の暮れ頃だったから28歳の時だった。香港から帰国し1年半した時、私は始めて韓国へ2泊3日の出張になった。その当時の韓国は北の脅威があり、朴大統領の時で戒厳令がひかれていた。機が金鋪空港に着陸しかけた。滑走路の両脇には幾つもの小さな壕があり、その一つ一つの壕に兵士が居て機関銃の様な物を持って構えていた。日本でもたまにしか目にした事がない自衛隊の感じよりリアルで不気味な感じだった。予約されているホテルの名は出発前に知らされていたので、空港からタクシーに乗りホテルの名を告げた。空港から一般の道路に出るといきなり目に入ったのが、所々に置かれてあった戦車で、始めて見た色と言い異様なもので不気味な物だったのを今でも覚えている。タクシーは暫くして中心街の傍を通り、少し小高い所に細長くそびえているTホテルに到着した。
部屋に入り暫くすると電話が鳴った。明日行く会社からの連絡かと思い受話器を取り「Hallo !」と言うと「貴女はMさんですか、私はP.Eと言いますが、少しお話しても良いですか」と若そうな女性の片言の日本語が返ってきた。私は直ぐのその方面の女性だと察知したが、別段用もなく寝るにも早すぎる時間なので彼女の求めに応じ、1階のコーヒーショップに向かった。
時間潰しに話だけして適当な時間に別れればいいやと思っていた。コーヒーショップには4,5人の客しか居らず、直ぐにその女性と解る22,3歳位で、細身で一寸長身の女性が椅子から立ち上がり私に笑顔で軽く頭を下げた。暫く話していたが、その間に見せる彼女のはにかんだ様な可愛らしい笑顔と、片言ではあるが丁寧で控えめな日本語に好感を持った。「僕の部屋へ来る?」「良いですか」との問い掛けに「うん、良いよ」と言って彼女を連れて部屋に戻った。無論台湾では無理やり押し付けられ経験したこともあり、アメリカとか香港でチョイノマしか経験していない。このようなケースは初めてで、相場もプロセスなんか全く解らない。いずれにしても着いたばかりでシャワーを浴びたいので「僕はシャワーが浴びたいから、貴女先に入って」と促した。私としてはその様なことを想定していなかったから、貴重品をフロントに預けてこないので、彼女がシャワーを浴びている間に何処かへしまおうと考えていた。「私は後で、貴方先に入って下さい」「僕はゆっくり入るから貴女が先に入って」と何度か同じ言葉を繰り返し、漸く彼女を先にバスルームへ送った。彼女が遠慮しているのと、儒教の影響もあり女性は男性の後にと言う事なのは解っていた。彼女が場ルームに消えると直ぐにパスポートとお金をクロゼットの上の棚の奥にしまうと、椅子に腰を下ろしタバコを吸って彼女の出てくるのを待っていた。
2/3へ続く
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