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気になる小悪魔-2

2010年02月21日 10:07

彼とは何度か海外でも一緒だったり好感を持っているし何かしてあげられれば嬉しいのだが。
仲人となると年配の方々も多く来られるだろうし、元々大勢の前で話するのは苦手な方なのに、
色々と決まり事が多い改まったその様な式で話すのは無理だと思った。それに仲人となると家内も一緒だし、式中舞い上がってしまいトチりでもしようものなら家内から何を言われるか想像に苦慮しない。
「Sさんは俺の時にも仲人をしてもらったし、Sさんにしてもらった方が良いよ」
「でも僕からは頼み辛いですよ」
「俺から頼んであげるよ。明日にでも頼んどくから良いかな」
少し二人で顔を見合わせていたが
「じゃ、お願いしても良いですか」
「ああ大丈夫だよ、必ずやってくれるから」
Sさんとは東京の支社長で、20年ほど前に我々の仲人をしてもらった人で、麻雀仲間でもある。
翌日頃合を見て
「Sさん、済みませんが一寸話したい事があるので」と言い、傍の社長室を指差し、目で促した。
彼らの事を話すと直ぐに承諾したので
「一寸二人を呼びますから」
それから一ヵ月後位に二人の結婚式は終わり無論私も出ましたが、そのころから何かと彼女とは
話をする事が多くなった。
彼の仕事は製品検査で、その頃買い付けメーカー殆どが台湾韓国だった為、1ヶ月日本に居ては2ヶ月海外に出張と言うサイクルだった。
彼が日本に居る時は良いのだが、出張中は彼女が寂しがってないかと気になり、T氏と飲む時は何時も彼女を誘っていた。
そんなある日、その日はもう一人彼女と比較的仲の良さそうな経理の女性も誘った。酒がすすむうちT氏とその経理の女性T嬢との間で話が盛り上がっていた。ると隣に居た彼女が小声で
「Mさんと何処かに行きたい」
私は予期せぬ彼女からの言葉に驚いたが、無論彼女を可愛いと思っていたのでそうしたい気持は事実だった。
「そう言われると本当に嬉しいし、僕もそうしたい。もし I さん(旧姓)の相手が E 君じゃなければ I さんから言われる前に誘っていたと思う。E君に対してそれは出来ないよ」
と精一杯理性を表にし断った。無論心の中では直ぐにでも彼女を抱きたい位今の私には好意以上のものも感じていた。
無論彼女が私にも好意を抱いているのは解ってはいたが、それ以上では無く何処か寂しさから口にしたのだろう。そしてその相手は私に特定した事ではないかも知れない。彼女にはその様な特質があることは感じていた。だから彼が居ない間は心配だった。
その後も彼女を同伴しT氏との飲食は続いていたが、ある日何時もの様にT氏の会社で打合せを終え彼女に電話した。
T氏と私は直ぐに食事に出て、店に着いて直ぐに最寄り駅まで彼女を迎えに行った。改札口に着くと直ぐに彼女が現れた。
直ぐに彼女が何時もと違うと感じた。何時もは引き締まった足首を誇張するかの様なハイヒールなのが、今日はローヒールの靴だったり、何となく顔のメークも違うように感じた。
「何か何時もと感じが違うね」
「うん、子供が出来たの」
「そう、おめでとう」とは言ったが何か心の何処かに置いて行かれてしまった様な感慨があったのはいがめなかった。
それから半月程してからだったろうか、彼女に電話して誘い夕方彼女マンションの近くまで車で迎えに行った。彼女マンションの場所は以前に聞いてはいたが行くのは初めてだ。そして無論私と二人だけで会う事も初めてだ。私の心の何処かに彼女に対して持ってはいけない感情があったのだろう。彼女を誘ったものの何処かに行くとかのはっきりとした目的も持たず、ただ車を走らせた。
彼女とたわいの無い話をしながら車は当てもなく走り続けた。時折私の心の中でこのまま何処かのホテルにでも行ってしまおうか。無論彼女は着いてくると確信していたが私の心の中で迷いもあり中々行動に移せない。
車を走らせ一時間半程して少し気持も治まり、通りかかった有名なステーキ専門のレストランに乗り入れた。
8時過ぎで店内は空いていた。窓際の席に着きワインを一本頼み、ゆったりとした夕食をとった。
仄かなキャンドルライトに対面の彼女の顔が浮き上がり、時折見せる彼女の笑みとキャンドルが映り出された瞳がとても素敵だった。何度も飲み込んだ「好きだよ」と言う言葉。彼女には解らなかったろうと思う。
もし一度でも口にしてしまうと堰を切った様に自分の理性が抑え切れなくなりそうで言えなかった。
もう彼女とこの様な形で会うことも無いだろうと心に決めていた。
そこには私なりの理由があったからだ。
一つには妊娠した事で彼女自身も落ち着いてきた事だろうし、二つ目は私の彼女に対する気持が段々深みに入り込み理性を保ちきれなくなりそうだったから。
そう思うとこのまま直ぐに彼女を送りたくなく、もう少し一緒に居たかった。
そこから1時間程更に遠くへ走らせてから彼女マンションへと向かった。
マンションに着いたのは夜の11時を回っていて私が帰宅したのは翌日になっていた。
思えば彼女とは手を繋いで歩いたり、肩を抱いた事はあったが、それ以上の事は何も無かった。
私をドキドキさせたり、苦しめたりで可愛い小悪魔!でも良い思い出だったよ。

このウラログへのコメント

  • nomiya8 2011年10月24日 16:40

    > 裕羽さん
    コメント有難う。色々しがらみがあり、理性で堪えましたが大変でしたよ。祐羽さんもなれると思いますが、危険も付いてきますから気を付けてね。

  • nomiya8 2011年10月25日 20:00

    裕羽さん今晩は、プログの写真からですと童顔の様に感じましたので、笑顔を見せながら時折、お茶目で悪戯っぽい目つきが似合うように思いますよ。少し練習して上手くなったら写真を見たいですね。ではおやすみなさい

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