- 名前
- ぴーとにゃんこ
- 性別
- ♂
- 年齢
- 51歳
- 住所
- 海外
- 自己紹介
- 首から耳にかけて猫みたいにほおずりして気持ちよくしたげる。香港から家出して、大阪に長...
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グダン・ガラムの香りが引き出した悲しみ
2013年04月13日 00:41
今日はなんばでグダン・ガラムというインドネシアの香料入りのタバコを発見。
その昔、まだ東京にいた時に吸ってた。
もう禁煙して長いのに、なんか懐かしい気分になって買って、吸ってしまった。
口にしたら、懐かしい甘みのある香りがした。
そこまではよかった。
その甘い香りが引き出したのは、東京時代に別に彼氏・彼女関係でもないのに、ずるずると体ばかり重ねてたドMなマチコの思い出だった。まあ、体だけでもないかも知れない。聡明な子で、僕と哲学や心理学、宗教の話をしたがった。そして、僕もそれに応じるのが楽しかった。
でも、ドMなくせに、超ツンデレ、その上、僕なんて自分の動物的な欲望を満たすためだけのセフレでしかないと言う何かと矛盾する子だった。それはまあ、僕のSっ気を刺激するために意図的にしてたのかも知れない。
ふたりとも、一番性的に満足できる相手同士だったけれども、常に「表」の恋人がいた。そして、その「表の恋人」との付き合いは常に薄っぺらく、満足できないものだった。それでも、僕とマチコは「表の恋人」になろうとしなかった。「裏」のままでいたかった。
多分、ふたりとも、汚れてみたいという願望があったのだろう。僕は自分のキリスト教の信仰に嫌気がさしていたし、彼女も自分が厳格な家に育ったことを嫌悪していた。何か、堕ちて、汚れることによって自分たちが抑圧していたものを解放したかったのでは、などと思う。
僕はそんな彼女と歪んだ性交を楽しんだ後には、いつも彼女の傍らでグダン・ガラムを吸っていた。あれを吸うと、指に濃厚な肉桂の甘い香りが付く。
彼女はグダン・ガラムを吸い終わった僕の指を嗅ぐのが好きだった。
その後、僕が香港に渡ってから彼女は精神病院に入院してしまって、それからすぐに音信不通。
今じゃ生きてるかどうかさえ分からない…
でも、でも、僕を本気で愛してくれたのは彼女だったことに、何年もしてから気づいた。
彼女に悪いことしたな、と後悔した。
彼女と強く結びついた香りが体にまとわり付く中、しばし、日本橋の路地裏に入って、しゃがみこんで泣いた。
十数本残ってるものの、もう吸う気はしない。禁煙継続だ…
このウラログへのコメント
きりあらへんで。小説書けるくらいあるけど、下手に書いたら訴訟もんやしなぁ…
それよか、僕はふ~じこちゅわ~んと思い出を作りたいわ。(あ゛、また避けられるようなこと言ってもうた!)
ごろにゃん。
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