月に一度の愛人-ぷろろーぐ1

ちあき(主人)公認の浮気相手

もう縁はないけど下山さん

渡部くんに稲葉くん

田村さんに和くん

それとクロちゃん

もっとも和くん以外は

不定期で次があるかどうか

そんな中　もう一人公認の相手が出来ました

まあ　この人もいつでもってわけじゃなく

１ヶ月に一回になるかな

それに　あんまり上手じゃないんだけどね



１ヶ月に数回　本社からこっちに来る芋川さん

ちあきと同じ48歳

夫婦仲は　まあ　良好

夜も結構　お盛んとのこと

こっちに来るときは　毎回　風俗に

今回は　奥さん同行でこっちに来て

風俗に行けなくて残念だねって思ったら

奥さんが同行してるから　今回は必要ないって

愛妻家なのか　単にえっち大好きなのか微妙な人だ


結構　お世話にもなってるので

水原さんと旦那さん、ちあきも誘って

6人で飲みに行きました


水原さん　結構飲むし

旦那さんはあまり強くなさそう

芋川さんの奥さんの方が強いみたい

こっちに来た時の風俗通いは奥様には内緒みたい

いい感じで酔いも回ってきたところで

「いつも　主人がつき合わせちゃってすいませんね」

「えっ・・・？」

「何が？」

芋川さん　なんかあたふたしてるけど

「いえいえ　いつも軽くのつもりが長引いちゃいまして」

ちあきが反応してるけど・・・？

ちあきが耳打ちしてくる

なるほど　そういうわけか

風俗通いに使ってるお金

わたしたちと飲みに行ってることにしてるわけか

「適当に合わせておいて　根回ししてくる」

水原たちに耳打ちするちあき

芋川さん　なんか　ほっとしてる

まったく　だしに使われるのはいいけど

きちんと根回しくらいしてよね

それにしても　ちあき　よくわかったなあ

後で聞いたら　そういう姑息なのいるしって

ああ　弟のはるき君ね

だしに使うどころか　ちょっかい出してきてるよ　あれは


でも　芋川さんも　少しは風俗通い控えればいいのに

女性　男性に分かれて

こっちはこっちで　盛り上がって

あっちも何か盛り上がってるし

「それじゃ　芋川さんいないと寂しいでしょ？」

「そうなんだけど、あ、みんな浮気って経験ある？」

おっと　いきなり　答え難い質問

「えっと　まあ　何十年も夫婦やってれば」

おっと　水原さん　あるんだ・・・？

「実は　いるのよ」

「もしかして・・・？」

「うん　主人の代用がね」

「実はさ　あたしも」

おい　おい　それって・・・

わたしが言うのもなんだけど・・・

結構　みんなお盛んなんだ・・・

なんか　御主人たち　可哀そうに思えてきた

知らぬは主人だけって・・・

そして　再び合流

ちあきと水原さん、芋川さんの奥さん

わたしと芋川さん、水原さんの御主人

聞き耳を立てると・・・

主婦トークに花が咲いてるし・・・

芋川夫人と水原さん　性生活を丸裸にされちゃうなあ

何気ないトークからそういう話を相手に語らせてしまう

ちあきの特殊スキルみたいなもんだからなあ

そしてわたしの方はというと

お酒も入ったせいか

水原さんの御主人

なんかセクハラ目線でわたしを見てるし

そんな顔　水原さんに気づかれたら

今晩　修羅場だよ

芋川さんは　目のやり場に困ってるし

って　いうか　何で困るのさ

ミニにニーソだったらわかるけど

短パンにタイツなのに・・・

それにしても　芋川さん

風俗通いは肯定も否定もしないけど

奥様に少し罪悪感は持ってるみたいで

そうなると・・・

なんか　すごい　同情しちゃうものが・・・

風俗だって　安くはないし・・・

お金も持たないだろうに・・・

また　6人で飲み始める

「あのさ　相談があるんだけど・・・」

「いいよ　」

「まだ　何も言ってないけど・・・」

「情に流されたでしょ」

「なんでわかったの・・・？」

「そんな顔してたしね」

「ごめんね・・・」

「気にしなくていいさね　そういうのも含んで君だからね」

前　ちあきが言ってた

自分は　一般的な感覚が麻痺してる

普通の人の尺度で考えられないと

多分　わたしもそうだ

どこに　同情にもにた気持ちで

体を差し出そうなんて考える女がいる

差し出されたって迷惑かもしれない

本気で埋めてあげられたらそう思うことで　

その隙間を多少なりとも埋められる

それが出来る　情と体を備えてる

ちあきが言うには

隙間から相手を曝け出させるのが　

ちあきの特殊スキルなら

これが　わたしの

　　　　　　　　　　・・・特殊スキルらしい