深水さんを届ける・・・

うーん・・・

なんか悪い人になった気分・・・

今日のわたしは・・・

悪魔から悪魔に生贄を渡しにいくわけで・・・

わたしとは別な方向に主人に作られた子

（奥さま　田村さんてどんな人です？）

「うーん　笑顔が危険であれがペットボトルかな」

（ペットボトル！）

「うん　ペットボトル」

（信じられない！）

「でも　ペットボトル」

（奥さまも経験したんですか？）

「えっ、まあ　しっかりと」

（やがみさんとどっちがよかったです？）

「そりゃ　愛情分　主人」

（即答ですか！）

「いいけど　その奥さまってやめない？」

（えー　だってやがみさんの奥さまだし）

「ま　いっか　そういえば今日の服可愛いね」

（やがみさんが選んでくれたんですよ）

「そっか」


さて　今日はいったい何？

下山さんの元愛人の深水さん

主人の弟さんの元愛人で

ついでに主人の元愛人でもあるんだけど・・・

下山さんは咲ちゃんとその後どうなったやら

美弥さんもほったらかしだし・・・

弟さんは事務員さんとだし

主人はわたしと約束・・・

考えたらわたし深水さんと切れてなんて言ったことないし

主人が勝手にわたしに気を使っただけだし・・・

その深水さんが　最近　誰も相手にしてくれなくて

同僚にちょっかい出し始めたとかで

『食う食われるは自由なんだが

深水の居場所がなくなったら可愛そうだし』

そうよね　深水さん　暴走させたの主人だし・・・

そういうことで

みゆきさんに用事があって田村さん宅に行くついでに

深水さんを田村さんに紹介・・・



【いらっしゃい】

玄関にみゆきさんが迎えに出てくる

（えっ、えーーーーー！）

まあ　この反応は普通だと思う・・・

来たのがわたしたちってわかってるから

何も着てないし・・・

【そちらが生贄の深水さん？】


（生贄っ！）


そして部屋の中に・・・

とりあえず・・・

（えっ、えー　奥さま何？）

まあ　いきなり服を脱ぐわたしに驚くのはわかる

「ここはそういう空間だから」

【えっと　まあ　そうね】

（そうなんですかあ　この服　可愛いから気にいってたんだけどな）

躊躇してる理由はそこかい・・・

【可愛い服ね】

（やがみさんが選んでくれたんです）

【ああ　やがみくんらしい趣味ね】

深水さんも服を脱いで

女三人　全裸で・・・

なんか　すごい空間だなって・・・

[いやあ　素敵な眺めだね]

田村さんが・・・

あの笑顔で立ってるし・・・


ちょっと心配になってきた・・・


深水さん・・・


　　　　　　　　　　　　・・・大丈夫かな？