- 名前
- 蝶子
- 性別
- ♀
- 年齢
- 45歳
- 住所
- 千葉
- 自己紹介
- そろそろ新しい彼氏が欲しいところ。
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最初のキッスはいちどきり
2010年07月09日 01:49
竹久夢二の言葉が美し過ぎて。
ぽろりぽろりとこぼれる金平糖のよう。
小さき手のひらから、こぼれおちる甘くてキラキラしたものを
拾い集めて、口に含み、舌の上で転がして。
ゆっくりゆったりかみ締めるのです。
夢二が作った「最初のキツス」という詩。
五月に
花は咲くけれど
それは
去年の花ではない。
人は
いくたびこひしても
最初のキツスは
いちどきり。
「最後のキッス」は歌われ、思い出され、もう一度と恋われたけれど。
本当に甘やかなのは「最初のキツス」ではないかと思いました。
ワタシの人生の「最初のキツス」の記憶は、既に曖昧で。
右も左も判断できないうちに、どこかに消えたよう。
花の種類がそれぞれであるように。
恋の相手が代わるたびに、交わす「最初のキツス」もいちどきり。
折りしも五月に交わしたあのひととの「最初のキツス」は、
これからどんなに唇を重ねても同じものではありません。
「最初のキツス」の記憶が新鮮なうちに、
いちどきりだということに気づけてよかった。
照れくさくて、高校生のようにくすくす笑いながらキスをした。
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