デジカフェはJavaScriptを使用しています。

JavaScriptを有効にすると、デジカフェをより快適にご利用できます。
ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからご利用ください。

最初のキッスはいちどきり

2010年07月09日 01:49

竹久夢二の言葉が美し過ぎて。

ぽろりぽろりとこぼれる金平糖のよう。

小さき手のひらから、こぼれおちる甘くてキラキラしたものを

拾い集めて、口に含み、舌の上で転がして。

ゆっくりゆったりかみ締めるのです。

夢二が作った「最初のキツス」という詩。


五月に
花は咲くけれど
それは
去年の花ではない。

人は
いくたびこひしても
最初のキツスは
いちどきり。


「最後のキッス」は歌われ、思い出され、もう一度と恋われたけれど。

本当に甘やかなのは「最初のキツス」ではないかと思いました。

ワタシの人生の「最初のキツス」の記憶は、既に曖昧で。

右も左も判断できないうちに、どこかに消えたよう。


花の種類がそれぞれであるように。

恋の相手が代わるたびに、交わす「最初のキツス」もいちどきり。

折りしも五月に交わしたあのひととの「最初のキツス」は、

これからどんなに唇を重ねても同じものではありません。

「最初のキツス」の記憶が新鮮なうちに、

いちどきりだということに気づけてよかった。

照れくさくて、高校生のようにくすくす笑いながらキスをした。

このウラログへのコメント

まだコメントがありません。最初のコメントを書いてみませんか?

コメントを書く

同じ趣味の友達を探そう♪

  • 新規会員登録(無料)

プロフィール

蝶子

  • メールを送信する

蝶子さんの最近のウラログ

<2010年07月>
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31