ありえない花見-裏

今日のは

本当にえっちな話はないです・・・

井口さんが家に来てた日

お義母さまから花見の誘いがあり

幹事は　主人の弟さんとのことで

何でもいいから知り合い集めて

ぱーっと行こうとか・・・

天気予報は洗濯日和・・・

天気予報のうそつき・・・

さむかった・・・＞＜


わたしも会社の人に声をかけて

渡辺さんと井口さんが家族で

田中さんはご夫婦で参加

弟さんの希望で坂井ちゃんも呼んで

30人くらいになってたかな・・・

画像は　花見の坂井ちゃん＾＾



『すごいメンバーになってるな』

「すごい多いよね・・・」

『いや　そういう問題じゃないよ』

「えっ・・・？」

『あそこ　下山くんいるでしょ』

「あ、本当だ・・・」

『その横にいるのが彼の奥さんと子供』

「そう・・・えっ？」

わたしが驚いた理由・・・

美弥さんも誘っちゃったのよね・・・

『ついでにあそこの若めの二人』

「うん・・・、あっ　深水さん」

『その隣が古畑さん』

「ふるはた・・・って　まさか？」

ちょっと待ってよ

下山さんいて　その奥さんいて

愛人の深水さん、古畑さん、美弥さんいて・・・

すごいことなってない・・・？

『そこに君が加われば竿姉妹5人』

「うはっ・・・」

『さらに弟だが』

「うん、絵里ちゃん来てるよね」

絵里ちゃんというのは弟さんの奥さん

『事務員も来てるよね』

「あ、こっちも・・・」

『絵里ちゃん、事務員、深水も竿姉妹』

「うはぁ・・・」

おや・・・　深水さんがいて

坂井ちゃんがいて・・・

美弥さんがいて・・・

井口さんがいて・・・

あれ・・・？

あそこにいるのって・・・

「あれ　智恵理ちゃん・・・？」

『うむ　なぜか呼ばれたらしい』

「誰が呼んだの・・・？」

『うちだが』

「あなたって人は・・・」

『いや　やつの亭主見たかったんでな』

智恵理ちゃんて　あたしの前に主人と住んでた

つまりは前彼女・・・

「そういう意味でもすごい・・・」

えっと・・・あたしと主人と下山さんがしてて・・・


深水さんは　主人と弟さんと下山さんとしてて・・・

下山さんは　奥さんとあたしと美弥さんと

深水さんと古畑さんとしてて・・・

弟さんは奥さんと深水さんと事務員としてて・・・

智恵理ちゃんはご主人とうちの主人としてて・・・

美弥さんは今日は来てないけどご主人と

下山さんとうちの主人としてて・・・

井口さんはご主人と　うちの主人としてて・・・

坂井ちゃんは　うちの主人としてて・・・


でもって・・・

うちの主人は　あたしと坂井ちゃんと井口さんと

智恵理ちゃんと深水さんと美弥さんと・・・


なんかややこし過ぎない・・・？

ん・・・？

主人誰と話してる・・・？

【いや昨日はうちのやつがお世話になったそうで】

『いえ　わたしも出かけてたので帰り際にお会いしただけで』

【なんか頂き物ももらって】

『ああ、卵と豆腐のそぼろですか』

【帰ってから夕飯の支度だって聞いたのでお口によごしでしょうが』

【いや　美味しかったですよ】

「あの・・・？」

『あっ、井口さんの旦那さんだそうだよ』

井口さんの旦那さんっ・・・

【昨日はうちのやつがお世話になったそうで】

「あ、いえ　こちらこそつき合わせちゃってすいません」

【いえいえ、はあ、あなたがゆうこさんですか】

「えっ　はい・・・」

【最近うちのがやたら若い格好するもんで

なんでか聞いたことあったんですよ】

「えっ・・・」

【会社に素敵な格好で来る人がいるとかで

そうですか　あなたでしたか】

「年甲斐もなく若作りでお恥ずかしい限りです」

【いや　お似合いですよ　いやむしろ魅力的です】

「主人の趣味なんですけどね」

ふってやった・・・

さあ　どう出る　旦那様？

【ご主人の趣味ですか？】

『はいそうです』

動じもせず　あっさり肯定したよ・・・

『若い格好をすることで気持ちも若返るものです

常に若い格好を心がけていれば身も心も

若く保てるというのがわたしの持論でして』

【なるほど】

「自分でいうのも照れますが

うちのやつはこういう格好が似合います

いつまでも魅力的な姿を保ってくれるということは

いつまでも惚れ続けられるってことで

そうなると自分もそれに見合うよう

気持ちは若く持たなければと思えますから』

【なるほどぉ】

『奥様もうちのに負けないくらい魅力的じゃないですか』

【いやあ　そうですね】

『最近　また　惚れ直したんじゃないですか？』

【実は子供出来てから女というより母って感じで

少しがっかりしてたのは本当です

でも最近　また女らしさを取り戻して

もしかしたら浮気でもとか思ったんですけど

そういうわけだったんですね】

『あ、ご迷惑というか悪影響でしたか？』

【いえ　とんでもない　そういう事情なら

わたし的にはうれしいかぎりです　奥さん】

「はい・・・」

【これからもうちのやつと仲良くしてやってください】

「あ、はい　こちらこそお願いします」


うわぁ・・・

なんだよ・・・

井口さんの浮気発覚の防衛ラインを

しっかりひいちゃってるよ　この人・・・


そして　花見は終わりました・・・

夕方から少し雨が降り始めたけど・・・

その前に終わってよかった・・・

帰りお義父さま、お義母さま、弟さんと

飲み屋さんに寄って少し飲んで・・・

だんらんな時間を過ごしたけど・・・

今回のメンバーの怖いとこ・・・

当事者の弟さんは・・・

自分関係のことは気づいてたみたいだけど・・・

[あにき　事務員のことは父ちゃん達には言うなよ]

『言ってもうちには何の得もないし』

[君もね　男ならこの位の甲斐性持たなきゃ

あ、ゆうこ　絵里ちゃんには内緒な]

「うん、言わないよ・・・」


そして二人の帰り道

『しかし　あいつは自分の嫁はちゃんづけで

兄嫁は呼び捨てか』

「あ、そうだね・・・」

『亭主関白って言いながら　頭あがんないんだろうな』

「そうかもね　あなたはどう思われてるのかな？」

『嫁の尻に敷かれてる　決定権は全て嫁にある』

「ええっ、なんでそうなるのよ・・・？」

『母上いうには野心もなにもない情けない子らしいから』


これほど表裏の違う人って・・・

そうそういないよね・・・

やっぱり・・・

あなた・・・

　　　　　　　　　　・・・悪い人だ