- 名前
- ゆっき
- 性別
- ♂
- 年齢
- 44歳
- 住所
- 東京
- 自己紹介
- 秋になっても性欲が止まりません。本当にたくさんHしたい。同じ気持ちの女性の方、良けれ...
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逆転勝ちを狙うチャッティ【最終回】
2009年09月01日 01:59
二人で裸のまま布団に入る。
半分眠りながらも、たまに彼女の胸に吸い付いたりしていた。
そんな事を小一時間。
彼女が興奮し生でもう一回出来るかな、とも期待したが諦めた。
その後は腕枕なんてしなかったが、他愛のない話をする。
・・・彼女の話は結婚の一点張りだった。
仕事やプライベートでは自分に見合う良い男が居ないから、最近ではネットでの良い出会いを求めているとも言った。そして幸せになった同僚への愚痴。
「今から20代の男捕まえたら逆転勝ちだよね」
ドキッとして彼女の顔を見る。
化粧が落ちていたせいか、目の下の隈、目尻の皺が目立つ。
そして何よりくたびれた表情の中で爛々と光る目。
「周りは幸せになっているのに何故自分だけが?」
それは嫉妬心の目、そして自暴自棄の目に見えた。
もちろん自分に対して、ストレートに結婚を迫って来た訳ではない。
ただ何かを求めている様に感じた。
深入りしては駄目だと判断し、TAXIで帰ろう、と即提案した。
元々明日仕事である彼女を無理やり一緒に居ようといったのはこっちだったので、それを理由にした。
我ながら勝手だか一刻も早く出なければ駄目な気がした。
彼女はしぶしぶ承諾した。
TAXI乗り場まで送る。彼女を先に乗り込ませ、見送ろうとする。
何か言いたげであったが無視した。精一杯の笑顔を作り見送った。
・・・自分は出会い系は気軽に夜の相手を探せるツールだと考えていたが、彼女に会った事で認識を変えた。
「お前達の知らないところで幸せになって見返してやる」
彼女からはそんな意思が読み取れた。
その知らないところが、彼女にとっては出会い系だったのだろう。
幸せを求める事は悪い事ではないけれど・・・。
煙草を吸いながら、ぼんやりと考える。
しばらくすると友人の迎えの車が来た。
車に乗り込んだ後、彼女の事は考えるのを止めた。
(完)
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