- 名前
- やがみ
- 性別
- ♂
- 年齢
- 60歳
- 住所
- 東京
- 自己紹介
- 異常なまでのキス好き 脚も好き どうもSらしいw 現在、デジで会った彼女を 着せ替え...
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ペテン師の冬・始まりの場所から
2008年04月13日 02:24
24日というおそらく恋人同士にとって
一年一度の聖なる夜を過ごせない
わたし的にはけいこさんと過ごすことになる
いや これはこれで 怖いけど素敵なことだ
しかし 付き合いはじめて4ヶ月
いまだ 手 いや軽くは手付けてはいるが
まだ していない ちえこ
イブに 歯が浮きまくるような言葉と
演出でするつもりだっただけに
ここにきての予定変更は痛い
まずは作戦の練り直し
しかし イブを外す
これはとても痛い
普通のカップルでも イブ予定があってと
言った日には 下手すりゃ 即破局
いい考えが浮かばず困りはててた時
救いの言葉を聴いた気がした
柔道だかボクシングだかの結果
要約すれは 決定打は捨てコツコツと有効打を
積み重ねていった結果の勝利
そう コツコツと積み重ね
24日一日が駄目なら 他の日で補う
いや 他の日々で補う それだ
それに考えたら クリスマスって
あの史上最大のペテン師 いや 失言
スーパースター いや 失言
まあ キリストの生まれたとされる日
まあ 記念日
そう記念日 それでいいじゃん
ちえこと付き合って ついにひとつになる記念日
そんな大事な日を たかだか故人の記念日と
重ねる必要がどこにある
むしろ 偉人にはわるいが
わたし達的には 余計 うん そう
わたし達の聖なる夜に 割り込むなと
自分的に納得し 勝手な大義名分を得たところで
わたしは 行動に出た
「今日は何食べる?」
「えっと やがみ君の食べたいもので」
「うーむ ここ数日で気づいたと思うけど」
「うん」
「牛丼、らーめん、居酒屋 そういうとこしか知らないし」
「そうだと思ってた」
「たまには選んでくれる?」
「じゃ イタリアン」
「ほいさ」
ちえこのよく行くというイタリア料理屋にいく
「たまにはこういうのもいいね」
「うん やがみくん 」
「なに?」
「こういうところは初めて?」
「うん」
「それにしては慣れてるみたいな」
「なにが?」
「ナイフとかフォークとか あとパスタの食べ方」
「あ ナイフとフォークね どっちかというと
こっちの方が得意なんだよね」
「そうなんだ」
「母親がものくさな人でね 箸の使い方を
教えるのが面倒だったらしく こっち使ってたし」
「そうなんだ」
「うん まあ 困った母親だ」
「そんなことないよ」
ちえこが少し嬉しそうにしている
よし 計算どおり
自分の生い立ちの話をはじめてする
これはきっと 高得点ゲット
そして帰り 人気のないところでちえこを抱きしめる
そしてキスをしながら
ちえこの体を服の上からなで続ける
ちえこの反応を見ながら来るべき日のために
事前調査を怠らないわたしであった
「ねえ やがみくん」
「なに?」
「なにかあるの?」
「なにかって?」
「今週入ってからいつも食事に誘ってくれて
いつも こうやって優しくしてくれて」
「ふむ」
「何か最後みたいで....」
ちょっとネガティブな方に解釈しているようだが
変化には気づいてくれてたようだ
よし 次の段階に移行するか
「ねえ ちえこ」
「はい」
「残念なお知らせがあります」
「えっ」
「実家に帰る用事が出来てね」
「うん」
「23の夜から実家に帰るんだ」
「えっ それって...」
「ごめんね 24日いられない」
「そ、そんな...」
「だからね いよう」
「えっ」
「17日から23日まで一緒にいよう」
「えっ.....」
「24日に過ごす恋人たちより濃厚な日を過ごそうね」
「やがみくん」
よし これで説得完了
あとは 実行のみ さあ 時間は1週間
ちえこ改造計画開始だ.......あれ?
なんか違うような ま いっか
「と いうことで23まで帰って来ないのでよろしく」
「よろしくって お前 」
いきなりの言葉にさすがのけいこさんもびっくり
「あんたが 24日巻き込んでくれたおかげで
えらいハードな1週間になるわ」
「そ、そうか まあ が、がんばれよ」
「おう あと 24日 覚悟しとけよ」
「なに?」
「この勢いで あんたも制すさかい」
「言ってくれるな」
「ああ 今 うちには悪魔が舞い降りてるさかい」
「なんで関西弁?」
「のりや」
「ま、まあ がんばってこいや」
「おう」
さて 準備は揃った
さあ悪魔の いや 聖なる7日間の始まりだ
「やがみくん」
「来たね さあ 行こうか」
「えっ あ でも まだ心の準備が」
「きみ.....」
「えっ」
「まさか いきなりなんて思ってないよね」
「えっ でも あ.... いやだ..あたし」
この子 面白すぎる
「ふっ くっくくく」
「えっ やがみくん」
「きみ 面白すぎだ」
「や、やがみくんが笑ってる」
「はぁ?」
「笑ってる」
「そら うちかで笑うで」
「だって 今までそんな風に笑ったことないし」
言われてみればそうだ 確かにない
「なるほど じゃ この笑いを初めて見たのは君かも」
「そうなの?」
「記念すべき瞬間かもよ」
「そうなんだ..あたしがはじめてなんだ」
よし わけわからんが 事態は勝手に好転してる
そして 食事を軽く済まし いよいよ
「やがみくん 美味しかったね」
「そやね 美味しい食は心にゆとりをくれる」
「うん つぎはどこに行くの?」
「君が さっき先走ったことしに行く」
「えっ」
「覚悟はよい?」
「えっ あ、改めて言われると...」
「何 いまさら言うとんねん」
「あ やがみくん さっきから気になってたんだけど」
「ん?」
「なんで関西弁?」
「気合入っとるからや」
「そ、そんなもんなの?」
「そんなもんや」
「そうなんだ」
「さ ついたよ」
「えっ ここなの?」
「そう ここ」
「ここって.....」
「初めてにはふさわしいやろ」
「やがみくん...」
「ここから始まったんだ またここから」
「やがみくぅん....」
「泣くなって 」
「でも でも」
「部屋も同じ部屋だ」
「やがみくん」
目の前にあるホテル
夏 ちえこと入ったホテル
そして 無理やり付き合うことを承諾させた
あのビジネスホテルが目の前にあった
このウラログへのコメント
久しぶりです♪
今回は、なかなかやわらかい感じの話だぁ('▽')
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