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約束は果たした

2008年04月08日 18:54

ある日のこと 

田村が話しかけてきた

「やがみくん」

「ほいさ」

「ねえ 君 解禁したのかい?」

「ん 何を?」

初えっちを済ましたのは聞いたけど」

「うむ」

「いや やがみくんなら即解禁って

無茶するかな思ったんだけどね」

田村の言いたいことはわかった

確かに危険だった

初体験はうまく経験者のふりしてごまかした

そしてよし脱童貞と思ったのは事実

もし けいこさんに出会わなければ

未熟なまま他の子とすることになり

やがみ=みかけ倒し

そうなっていたのは確実

それを知りながら その時田村が言った言葉

『よかったね やがみ君 じゃ早く予約こなさなきゃ』

その口車に乗せられていたら 今頃 わたしは

男として致命的痛手をこうむっていたに違いない

「そんな無謀なこと出来んよ」

「そうだよね」

「ただ おまえさん 煽ってなかったか?」

「あはは やがみ君ならどう誤魔化すかなって

楽しみにしてたんだけどね」

「おまえも外道だな」

「あははは お互いさまだよ、あ そうそう」

「うん?」

「かずみとしたでしょ?」

「誰?」

「えー 名前知らないでやったの?」

「かずみって誰よ?」

「君がした子だよ 覚えてない?」

「うーむ」

田村関係でした子って言うか

まだ4人しかしてないし

けいこさんの後 2人だけで

ひとりは りかだろ もう一人は.....

松山の件で 松山の性知識にショックを受けた翌日

あのもやもやした気分の時に

運悪くちょっかい出して来た子がいたな

「もしかしてかずみってタレ目八重歯の子?」

「うん そう」

「ああ あの子か」

「したでしょ?」

「あははは しちゃったねえ。 まずかった?」

「あ 問題ないんだけどね」

「そか」

「ただ どこで覚えたの?」

「何を?」

「僕と遜色ないえっちだったって」

「ああ それか おまえと同じだよ」

「僕と?」

「そう 仕込まれたのさ」

「そうなんだ」

「うむ」

「そういえば あいって覚えてる?」

あい 海初日の子だ

「あ 海の子ね」

「やがみくんにしてもらってもいいかって聞いてきた」

「うはっ」

「約束してたんだって?」

「した」

「それ 聞いてなかったよ」

「そうだったか?」

「りり みなみ ナナは知ってたけどさ」

「そうか そうだな 約束してたな」

「なんか 君 他にも約束してそうな気がする」

「だめか?」

「いや 僕的には分散出来て助かるけど」

「そか じゃ あいに伝えてくれさ」

「なんて?」

「いつでもどうぞって」

「うん ところでやがみ君」

「うん?」

「君 正式な彼女いなかった?」

「ああ ちえこか」

「そうそう いたがきさん いいの?」

「そうだよな」

「そうでしょ」

「そろそろしなきゃなあ」

「えっ?」

「うん?」

「ちょっと 今信じがたい言葉を聴いたような」

「なにが?」

「いや 今 いたがきさんとはまだしてないような言い方を」

「してないよ」

田村は少し頭を抱えた

「あ ごめん やがみ君だったね」

「うむ」

「ちょっと一般常識にあてはめちゃったよ」

「そりゃ 君のミスだね」

「そうだよね でも何で?」

「どういう答え期待してる?」

「普通じゃない答え」

「すまん 普通な答えしかない」

「そか 少し安心したよ」

「うむ 忘れてたよ」

「............. 」

「なにか?」

「あ いや ちょっと期待した僕が馬鹿だった」

「そか」

「あ そうえばさ」

「なに?」

「りかがさ」

「うん」

「上手にも色々あるんだねって言ってたけどさ」

「した」

「えっと 即答?」

「いや 質問を省いてあげたんだが まずかった?」

「あはは いや 問題ないよ」

田村もさ わたし目当てでくる子適当につまんでいいよ」

「あ うん そうする」

「あ ちえこだけは駄目だぞ」

「なんで いたがきさん 駄目なの?」

「まだしてないから」

「そか.....」

まあ 他に理由はあったのだが

田村にはこれで十分だった

ただ 翌年 松山の暴挙のため

この約束は違えられるのだが まあそれは仕方あるまい



「えっとやがみくん」

「何?」

「あの状況がわからないんだけど」

えっちするためにここにいる」

「あ それはわかる」

「なにか問題でも?」

「あのね 今 やがみくんとキスしたよね」

「うん なんか問題あった?」

「あ とてもよかったよ」

「ありがと」

「でもね でもね」

あいの戸惑いの理由はわかってはいる

「まあ 些細なことだ」

「でもなんで?」

まさかキスしてる間に ブラウスボタンが外され

ブラまでも外されてるとは思いもしなかったろう

「早く楽しみたいからだよ 嫌だった?」

「嫌じゃないけど」

あいにまたキスをする

「やっと出来るね」

「やがみくん....」

そして無事 約束は果たした



やがて月は替わり 松山もついに脱童貞

そして 困ったことに 

いきなり同等レベルに引き上げられた



ここで後の悪魔の三人が出揃った



その後 わたしは ナナ、みなみとこなし

残す約束は りりのみとなった



時に この時点で ちえことはまだしてなかったりする



そして りりに呼ばれた

2人ほど 男を連れてりりは現れた

「おひさしぶりね」

「うむ あいかわらずそうだな」

「どういう意味よ?」

「相変わらず上目線だって意味だ」

この威圧感 パワーアップしてやがる

普通に経験つんでたなら 威圧されていたろう

しかし わたしは あのけいこさんに会った

あのえっち仕込まれ中 下手うちゃ蹴られ

先にいっちゃえば ナイフ突きつけられ

わたしにとっちゃ不本意ながら最強の女王さまだ

「約束は果たしてくれるわけね」

「だから来たんだろ」

「ふ あなたこそ相変わらずね」

前回よりは余裕をもって演じてはいるが

やっぱ この女は苦手だなと思った

「時間はどれくらいあればいいのかしら」

「まあ 5時間あれば余るだろ」

「5時間 長いわね そんなに持つのかしら」

まあ 普通じゃ長いとは思う 何回戦出来るやら

「あんたが持てばだ」

かなり調子くれた発言だったとは思う

しかし この時 わたしには悪魔が舞い降り

バックには あの怖い女神 ちがうな

魔女鬼女?羅刹?修羅?まあ けいこさんがいた

「言うわね」

りりは 付き添いの男に顎で合図する

男が寄ってくる 片方の男がバックを受け取る

「じゃ 5時間後 迎えに来て」

そう言って わたしに近づいてくる

内心 漫画みたいな女だなと思った

なんか こういうキャラ 昔読んだ漫画にいた

なんか この女の女王様って嘘っぽいと思った

ただ もうひとつ思ったこと

まあ ホテル代はこっちが出す気ではいたが

バックを預け 手ぶらでくるってことは

はなから金など払う気はないってことだ

考えたら このりりって女

バイトとかしてるって噂一個も聞かないのに

着てる服は 高そうだった



「いっておくが わたしは貧乏だ」

「そう 庶民なのね」

「よって 高級なホテルはない」

「ふ たまには庶民的なのもいいわ」

「なぐりたい女だ」

「ほめ言葉と受け取っておくわ」



そしてホテル

部屋に入りわたしは考えた

どうやってこの高飛車な女の相手をするか

この当時 まだ御主人様レクチャーは受けてない

りりを見る 威圧的な立ち姿 不意に目が合う

こうなると目を逸らしたら負け

よし 勝った さて どうするか 

考えてたところで事態は意外な展開を見せた

「やがみくんっ」

その声に振り向くと いきなり笑顔のりりの顔が

飛び込んできた そして続いてりりの体の重み

「はい?」

支えきれず そのままベッドに倒れこむ

そして りりはいきなりキスをしてくる

「えっと?」

「やがみくん 待ってたんだよ」

「えっと ?」

「あたし いい女になった?」

「ちょっと りり 」

「なに?」

「君 ちょっとキャラ違う気が」

「こんな普通のわたしは嫌い?」

「いや そうでもないが」

「うれしい!」

「ただ 意外だなと」

「甘えるのって 許されないから」

「なんで?」

「わからないけど わたしのイメージみたい」

「まあ 確かに口調とか 女王様キャラだね」

「あれも楽しいけど たまには素になりたいことってあるの」

田村でもなれるだろうに」

「うん でも田村くんときっていつものパターンから入ったから」

「ふむ」

「彼も上手だから 女王様でいるの大変なのよ」

「崩しちゃえばいいだろうに」

「そう出来たらいいんだけどね」

「そうしなよ」

「うーん」

「わたしと次回はないよ」

「えっ?」

「今回限りだと思う」

「わたしのこと嫌い?」

「嫌いじゃないよ むしろ好きな方」

「じゃ なんで?」

もし 彼女が 女王様キャラだったら

次回はあったかもしれない

ただ この素をさらされるとなると重い

彼女の素をさらせる居場所みたくされるのは

重く感じたし 正直怖かったというのもある

それに彼女取り巻きからしたら 田村やわたしは

憎き存在であるのは明白

実際 連れの男たちからすごい目で睨まれてたし

「すごいもったいない話なんだけどね」

「うん」

「君って料理に例えるなら高級料理なんだよ」

「うん」

「一生に一度でいいから食べてみたい そんな料理

「わたしがそうだっていうの?」

「まあ 変な例えなんだけどね」

「なんか それ誉められてるみたいだけど嬉しくない」

「すまないね やっぱ高級料理だな」

「えっ?」

「張りに形 申し分ない」

「えっ? え?え?」

わたしの手は りりの胸に直に触れていた

「いつの間に!」

わたしの得意技のひとつだった

会話最中にりりの服 ワンピースの背中のチャックはおろされ

ブラははずされている

ウラログを読んだ人は気づいてると思うが

ところどころにこの技は披露されている

「だから今日は普通の女でも女王様でもいいから」

「うん」

「とことん感じておくれ」

「あ、うん...」

「最高の女にわたしの出来うる最高のえっちをするから」

「やがみくん」

りりはわたしの背中に手をまわし目を閉じた

よし これでおっけい そう思った

それと同時に 確かに美人には違いない

間違いなく一般的感覚で考えればトップクラス

好みの問題では ちはるには及ばないが

しかし 思う 記憶的にはぼやけて来てるが

ちはるがどんだけ好みな顔だったかと自分でも思う

誰に似てたのかな 優花か稲森いずみ大塚寧々

思い出せないのが悔しい

りりについて記憶をたどれば すばらしいと

絶賛してもいい記憶がある

ただ 高飛車に欲望をむさぼってたわけじゃなかったんだなと

ちゃんと男のツボを心得てるのは田村の仕込みか

はたまた りり自信の才覚か

りりで8人目になるが 間違いなくこの時点でトップクラス

「上手にも色々あるのね」

最近 どっかで聞いた言葉だなと思った

田村とは違う意味でってことか」

「うん どっちが上手かって聞かれたら困るけど」

「まあ 優劣つけないほうがいいと思うよ」

「そうなの?」

「間違いなく死にかけるよ」

「なにそれ?」

りりに松山初体験の相手のりこの話をしてあげる

「まじ!それすごいけど 嫌かも」

「だね、間違いなく君の女王様イメージは壊れるね」

「優劣つけるのはやめよ」

「正解だ、そういえば君の取り巻きってさ」

「うん」

「したの?」

「してないよ」

「そりゃかわいそうだよ」

「えー でもわたしの奴隷みたいなもんだよ」

奴隷でもご褒美はあげなきゃいけないよ」

「えー でもさ」

「例えばさ..」

けいこさんに最初の頃 やられたことを教えてあげた

後日 それは役にたったらしい

奴隷扱いされてる一人が襲い掛かってきたらしいが

わたしや田村 後日だが松山も相手をしたりりにとって

飢えた野犬ごとき恐れることもなく

入れられる前に暴発させ 威厳をもって

完膚なまでに叩きのめしたらしい

服を破られながらも 怯えることもなく

堂々とした態度で暴発した男を見下ろす姿のりり

想像すると もう一回する約束しとけばよかったかなと

少し後悔するわたしだった

かくして 一通りの約束はクリアした


次回 いよいよ 付き合って2ヶ月ちょい

まだ一回もしてない彼女 ちえこ編突入予定

ただ 付き合い始めて初えっちの間に

別な子 9人って...... 外道すぎる自分

軽蔑に値するが 懐かしく素敵な自分だったと思う

このウラログへのコメント

  • kana 2008年04月08日 22:20

    りりさんって「ツンデレ」?
    でも、りりさんもすっごい可愛い女性だね♪
    逃した魚は大きい(笑)

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