- 名前
- やがみ
- 性別
- ♂
- 年齢
- 60歳
- 住所
- 東京
- 自己紹介
- 異常なまでのキス好き 脚も好き どうもSらしいw 現在、デジで会った彼女を 着せ替え...
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鏡像の双子
2008年04月03日 19:06
ちょい 『激ぽちゃな子5』の前に
休憩話をひとつ
決して書くのが間に合わず
ありあわせの未完成品
適当に書き足したわけでは ないです
事の発覚はわたしの質問からだった
もっとも気づいたのはわたしではなかったが
ある日 ちえこと待ち合わせをしていた時
小森と偶然に会った
彼女連れで 髪は肩先くらいまで
ミニスカートから見える脚がとてもよい
「あれ やがみ 何してるん?」
「ちえこと待ち合わせだ」
「デート?」
「いや用事があって実家に行くからお見送り」
「そか 何日くらい?」
「3日くらいとか言ってたかな」
「じゃあ その間 自由じゃん」
「関係ない思うが」
「..... あ そらそうだ」
小森を引き寄せ内緒話
「本命か?」
「あ この子 いやその他多数」
「飽きたらくれ」
「脚か?」
「うむ 脚だけでもいいぞ」
「まだ試用期間中だから駄目だ」
「そこをなんとか」
「石井のだが妹ならいいぞ」
「妹どんな子?」
小森は彼女を見る
「あのまんまだ」
「へっ?」
「双子だ」
「じゃ いずれ双子と4P」
「うらやましいだろ」
「かなり....」
「同じ顔にWで...ふふふ」
「ロマンだ」
彼女 目の前にしてどういう会話だと思う
「やがみくん」
ちえこが来たようだ
「じゃ その話はまた後日」
小森たちは駅へと向かった
「あれ 今の人たちは?」
「ああ 小森と彼女」
「え あの人が小森くんなんだ?」
有名な男ではあったが
基本的な行動範囲が違うせいか
わたしたちとダブることは意外に少なかった
ちえこが面識ないのも仕方あるまい
「じゃ 気をつけて行っておいで」
「うん なるべく早く戻るから」
「まあ 無理せずゆっくりしといで」
「うん....」
目が わたしいなくても平気なんだねと訴えてる
まったく支障はないのだが さすがに言えない
「ま 無理はしないように あとこれ」
そう言って紙袋を渡す
「えっ これなに?」
「お弁当 まあ どっかで食べて」
「えっ?」
「邪魔?」
「や、やがみくぅん...」
「泣くなよ 」
「でも、でも」
こんなことで感動するなよと思う
この倍 いや18倍くらいひどいことしてるし
蛇足その1
数日前からうすすう気づいてたが
激ぽちゃの子とキャラかぶってたんだな
体型は正反対だが なるほど納得
ちえこが電車に乗って見えなくなるまで見送る
「本当にひどい人だ」
その声に振り返る
野球帽を深々とかぶった子がいる
その下にはサングラス
スカジャンにタンクトップ
ミニから伸びた長い脚がとても素晴らしい
「おまたせ」
「いや待ってない」
「知ってるよ」
「見てたか」
「うん 」
まあ とりあえずキスをしとく
「うーん」
「どうしたの?」
「なんとなく慣れてきた自分が怖い気がする」
「それ言ったら人前でされるの慣れてきちゃったのも同じよ」
「まあ とりあえず行くか」
「うん」
そう言ってちはるはわたしの腕に手をまわした
「おや?」
「ん なに?」
「もしかして例の手術したの?」
「あ うん 上だけね」
「なるほどね」
「嫌だった?」
「いや 触るほうはいいんだが ほんとに戻れないとこに
行こうとしてるんだなと思った」
「行くとこまで行くよ 」
「そうか」
「ちあき君のおかげよ」
「言うなって」
目的の駅につき東口から出て大通りに向かう
「あれ?」
ちはるが立ち止まる
「どうかした?」
「あ いや なんでもない」
そう言いながらまたしがみついてくる
「ねえ さっきさ 小森くんといたの彼女だよね」
「彼女といえばそうなんだろうな どうかした?」
「あ 勘違いだと思う」
「っていうか 君 いつから見てたん?」
「ちあきが駅に着いたところから」
「まじ?」
そう言ってるところに偶然に小森と遭遇
「あれ?」
ちはるが何故か驚く
「また会ったな」わたしが言う
「ああ まったくだ って さっきと女ちが...えっ?」
小森の顔が驚きの顔に変わる
「ちょっと」
小森に呼ばれて今度はわたしが小森に近づく
「あのさ 感違いだったら謝るが 彼女って」
「ちはるのことか?」
「まじ? もりかわちはる?」
「知ってたか」
「まあ キャンパスのめぼしいのは全部チェックしてるからな」
「じゃ 正体も知ってるわけか」
「知ってるから驚いたんだろう」
「まあ そうか そうだな」
「やっちゃったのか?」
「そういう趣味はないぞ」
「そ、そうだよな 」
「キスはよくするけどな」
「はっ..............」
小森の反応ももっともだ
ちはるの正体を知ってる男は間違いなく同じ反応だろう
むしろ わたしであることが余計に混乱を呼ぶ
女に不自由してる男なら納得もいく
ましてやこの時代 今ほど市民権は得てない
「なんでお前ほどの男が」
「可愛いからだ」
「いや それにしても..」
「今お前が引っかかってるもの棚にあげてだ」
「うん」
「見た目だけでお前の鑑定眼全開にして見てみろ」
「えっ」
「お前の連れもとてもいい! まあ見てみろ」
小森とわたしは ちはるとカナ(小森の連れ)を見る
いきなり見られたせいか二人とも愛想笑いで応える
小森が固まった
多分 彼の人生においてかつてない屈辱的な
選択を迫られているのだろう
「惜しい....そして屈辱だ」小森は呟く
わたしは小森の肩を叩く
「まあ 色々あるさ」
「そうだが 男なのは惜しい」
内心 勝ったなと思いつつ
いや 考えたら男だってとこで負けてる気が
いや そもそも勝ち負けな話か?
そして 小森たちと別れ 映画を見にいく
「ところでさ」
「うん なに?」
「嫌いじゃない漫画だけどさ」
「うん」
「なんでこの映画?」
「えーだって バンコランかっこいいし」
「ふむ」
「マライヒ綺麗だし」
「そっち系な部分で選んでないかい?」
「そんなことないよー」
映画は『パタリロ』だった
そして 映画の後 異様に擦り寄ってくるちはる
いや 原作じゃ 倒錯的な表現あるけど
あくまで 漫画映画だから そんな要因はないはず
この子とデートでいつも困るのはいちゃつく場所
ホテルに行くのはさすがのわたしでも抵抗はある
今ならカラオケボックスもあるが 当時はまだない
同伴喫茶は高いし 見られた場合困る事情多数
まあ ちはるとのえっち?もどきは今回の話とは
関係ないので気が向いたら後日
で ちはるがすっきりしたとこで 食事にと
再び街を歩くと また 小森に遭遇した
「あれ?」また ちはるが首をかしげる
「よく会うな」と小森
「うむ 会いたくないのにな」
連れの彼女が会釈をする
「あ さっきはどうも」とわたしは答える
ちはるが首をかしげている
小森の彼女と目があったようだ
「あ はじめまして」ちはるが言う
「?」
「?」
これは小森とわたしの反応
「はじめまして」
これは小森の彼女カナの返事
「さっきあったじゃん」と小森
「あ そうだった うっかりしてたぁ」と ちはる
「... そ、そうですよね」とカナ
なんか違和感を感じるわたしだった
「これから食事だ」
「食事か 俺らは ちょいと野暮用で」
ホテルだなと思ったが 突っ込まないでおいた
気になるのが ちはるとカナ
不思議そうにカナを見るちはる
睨むよういちはるを見るカナ
小森たちを見送る
「あ わかったかも」
「ん 何が?」
「逆なのよ」
「逆って」
「小森くんの彼女 さっきと逆なのよ」
「言ってる意味がわからんのだが」
「違う子なのよ」
「まさか だって同じじゃん」
「見た目は同じだけど 仕草 立ち位置とか逆だよ」
「だって 同じ顔じゃん 同じ顔なんて.....」
「でも 違うよ 」
「双子の妹がいるって聞いたな」
少し頭の中で整理してみる
もし ちはるの感じたことが正しかった場合
デート途中で 姉妹が入れ替わったことになる
小森の反応からすると小森は気づいてない
しかし 何のために?
どっちがカナでマナかは知らない
小森の相手はカナで 石井の相手はマナ
今回の初めがどっちだったのかわからない
もし始めがカナならば 今 小森が
ホテルへ行こうとしてるのは マナ
うらやましいと思うと同時に怖いものがある
「えっと 確か心理で習ったよね」
「鏡像なんとか」
「それ それ」
「しかし よくわかったね」
「なんとなくだけどね」
ちはるは女になりたい
きっとだからこそ 女の行動仕草に敏感なのかも
何かになりたければ その何かをよく知ること
基本といえば基本には違いない
そして 翌日 石井に昨日どこにいたか聞いた
同じ場所でマナとデートをしたらしい
疑惑は確信に変わった
その日 小森 石井と飲みに行った
ちはるのことで根掘り葉掘り聞かれた
「まじか そんなことまで!」
「成り行きだ」
「でも その後もデートってさ その気あるんじゃ?」
「否定しきれないが それはない」
「しかし 男だろ」
「可愛いから仕方ないだろ なあ小森」
小森に振る
「ああ 悔しいがな カナと見比べて屈辱だが負けた思った」
「まじか? そんなにいい女か?」
「悔しいがそうだ 男だけどな」
その最後の男だけどなって わざわざ付け加えるの
やめて欲しいなと思った
「じゃ 今度見せてくれよ」
「かまわないが お前ら手を出すなよ」
「出さん!」
二人一緒に力強く言いやがった
しかも超即答 すこしぐらい迷えよ
あんな可愛いんだからよ なんか悔しい気分だった
「そういえば 昨日のカナ なんか積極的だったな」
「お そっちもか?」
「おう いきなりズボンおろされて口だよ」
「へえ それマナが好きだわ 昨日はマナも積極的でさ
上になって言いって聞かれて もう凄かったぞ」
「あ 上になるのカナも好きだぞ」
「やっぱ姉妹って似てくるのかねえ」
なんか真相知ってるだけに暴露したい衝動に駆られてた
散々 ちはるでいじられて 挙句には即答で拒否
あんな可愛いのに その二人より可愛いのに
しかし 暴露しちゃしゃれにならんし
待てよ こいつらそれで怒るクチか?
怒らないで面白がるかも知れんなと思いながら
「気づけよ....」と口にしてしまった
ちはるの可愛さを認めながら戦力外通知を出すこいつらが悪い
酒を飲みすぎてるのは否定出来ない
焼酎ボトル空くこと4本
実際はわたしがほとんど飲んでる
うん 呑まれても仕方ない ちはるの方が可愛いし
「なにがだ?」
「何に気づけって?」
「昨日 小森どこにいた」
「新宿」
「え お前も新宿いたの?」
「お前もって? 石井もいたのか」
「二人とも口止めされなかったか?」
「あ なんかマナに内緒で来ちゃったから黙っててって」
「俺も言われた」
「途中 時間気にしてなかった?」
「してたかも」
「目的地の手前で時間稼いだり 急かしたりしなかった?」
「してたかも」
「でもって 急ごうって急かされたり 急に違うとこ行こうって」
「あ 急に 思い出したから行きたいとこあるって」
「おれの方は 急に急ごうって」
「そこだ そこで入れ替わったんだ」
「入れ替わる?」
見事にはもったよ この二人
気分が少し晴れた ちはるの方が可愛いし
「なに するとだ 昨日俺がしたのはカナ?」
「じゃ僕がしたのはマナ?」
「理由は知らんが 多分そう」
「まさか」
「カナって利き腕は?」
「右だけど」
「石井 マナってギッチョじゃない?」
「そうだけど なんで?」
「ちはるが気づいたんだが 逆だったそうだ」
「なにが?」
「小森 いつも右にいる子が左にいるとか気づかなかった?」
「あ そういえばそうだ」
「まあ 彼女らが何を考えてそうしたのか知らんけどね」
「そうか 騙されたか」
「そうだね」
さあ どう出る? 石井 小森
「ラッキー」と石井
「はい?」
「まあ 手間は省けたかな」と小森
「ふむ」
「まあ どうやって入れ替えるか悩んでたんだよ」
「ふむ」
「とりあえず入れ替える手間省けたし」
「うんうん これネタにすれば 好きなとき好きな方とだ」
「そうだな どうせそのうち4Pするんだし」
素敵だ こいつら こういう思考回路嫌いじゃない
ただ ちはるの方が可愛いから 男だけど
そう思いながら 朝まで飲んで翌日は二日酔いでした
ついでにその夜 無断外泊とけいこさんにいじめられました
そして 次回 『激ぽちゃな子5』再開予定
このウラログへのコメント
休憩にしては、濃い内容やったぁ♪
入れ替わるって、いくら顔が似てても勇気あるなぁ(゜ロ゜)
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