最後はバッチリ！

波乱万丈のペナントレース　終わりました。完封で！

虎最終戦完封勝ち！球児４６Ｓ、初最多セーブタイトル確定
2007年10月4日（木） 8時1分　サンケイスポーツ

　（セ・リーグ、ヤクルト０−３阪神、最終戦、阪神１６勝８敗、３日、神宮）阪神・藤川球児投手（２７）は３日、今季最終戦となったヤクルト戦（神宮）で４６セーブ目を挙げ、２００５年に中日・岩瀬仁紀投手がマークしたシーズン最多セーブのプロ野球記録に並んだ。３試合を残す岩瀬が現在４３セーブのため、初の最多セーブのタイトルも確定した。また久保田智之投手（２６）は、八回に登板して１回を０点に抑え、藤川が持つシーズン最多ホールド４６のプロ野球タイ記録をマーク。さらに更新中だったシーズン最多登板のプロ野球記録を９０試合に伸ばした。

　シーズンの思いをぶつけた最終回だった。１５０キロ台の剛速球を投げ続けてガイエル、ユウイチを二者連続三振。最後は意地よりも結果を優先させ、変化球でしぶとい宮本を三ゴロに。その瞬間、藤川が偉大な数字に肩を並べた。

　「ずっと岩瀬さん（の記録）と勝負したかったですから」

　ギリギリで目標に並んだ安堵感。ヒーローインタビューを受け、バスに乗り込むまで、笑顔は消えなかった。

　「こういう機会を作ってくれたチームメートに感謝してます。ジェフ、久保田に楽な場面で投げさせてもらいました。自分の状態さえよければ、来年（新記録を）作れそうです」

　タイでは満足できない。０８年はさらに上…。貪欲な姿勢は新記録を視界に入れていた。もちろん、その前にまだ大仕事が残っていることもわかっている。中日との尾張決戦。「先発投手に頑張ってもらって…」。その先の言葉は飲み込んだ。リードしてつないでくれればオレが必ず抑える−。偉業の余韻には浸っていない。気持ちの切り替えはもうできている。

[10月4日 8時1分 更新 ]