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「オッペンハイマー」レビュー☆
2024年10月21日 04:09
キリアン・マーフィ主演他。この男が、世界を変えてしまった。第二次世界大戦下、アメリカで立ち上げられた極秘プロジェクト「マンハッタン計画」。これに参加したJ・ロバート・オッペンハイマー(キリアン・マーフィ)は優秀な科学者たちを率いて世界で初となる原子爆弾の開発に成功する。しかし原爆が実践で投下されると、その惨状を聞いたオッペンハイマーは深く苦悩するようになる。連戦、赤狩り―激動の時代の波に、オッペンハイマーはのまれてゆくのだった―。世界の運命を握ったオッペンハイマーの栄光の没落、その生涯とは。今を生きる私たちに、物語は問いかける。一人の天才科学者の創造物には、世界の在り方を変えてしまった。そしてその世界に、私たちは今も生きている。クリストファー・ノーラン監督最新作。第96回アカデミー賞最多7部門受賞、第81回ゴールデングローブ賞最多5部門受賞作。
10/10点!!凄い映画を観てしまった。そんな武者震いがして、劇場で観ていたら立ち上がれなくなっていただろうと思った。ノーランの作品はやたら長くてわざわざ裏の裏を作るようなものが多いので苦手なのだが、本作もめちゃめちゃ難解で半分以上が聴聞会など裁判のようなシーンが続くのに、まったく眠くならないし、ノーランが意図して作ったであろう没入感が凄まじい。結末はわかっているのに手に汗握りっぱなし、全員が破滅に向かうのを止められない大きな流れにハラハラしっぱなしだった。人間の恐ろしさと愚かさが凝縮されていた。大体、科学者という生き物が全員ピュア過ぎる。「作っても使わない」なんてことを本気で信じているなんて、天才、怖すぎる。その部分においてはプロメテウス論も成程と感じた。キリアン・マーフィとロバート・ダウニー・Jr.の演技合戦も驚異的だ。ノーラン作常連のキリアンだが、こんな名優だとはこれまで知らなかった。脇を固める俳優陣も全員、単独主演を張れる俳優ばかりで「オッペンハイマー」を扱う気合の凄さを感じた。ノーラン作の特徴の“すべてが完璧”を今回も成し遂げていた。でも、時系列が分かりにくいとの台詞量がハンパない(^^;)あとサラッと通り過ぎたけど、オッペンハイマー、一度目の不倫でジーン(フローレンス・ピュー)を死なせているのに、二度目もあったんかいっていうツッコミが普通に出た。何なの、科学者は夢見る少年だからなの?(爆)逆らえない世界の大きな渦って本当にあるのだろうかと考えた。オッペンハイマーだけでマンハッタン計画を成功させたわけではなく、自発的に集まった天才科学者たちの半分が断っていたら、確実にポツダムまでに完成はしなかったのではないか。全員が引き際を間違えた。「押すな押すな」と言っているのに科学の魅力に抗えなかったということだろうか。でも、もし原爆が自国で使われる予定のものだったとしたら?本作だけではオッペンハイマーという人物を描ききれていないので彼の判断は分からないが、他の科学者たちは参加を断ったのではないか?要は“世界を破滅させるもの”だと感じながらも、自国や家族のことではない、遠い小さな島国で起こる他人事として考えてしまったということなのではないかと感じた。そうでなければ、オッペンハイマーだけに責任を負わせるなんて出来ないはず。人間は良識ではありえない恐ろしいことを、幾つもの歯車が狂った時に起こしてしまう愚かで弱い生き物だ。武者震いもあるけど、その事実を叩きつけられた恐ろしさに震えたのも事実だ。2024年公開。
このデジログへのコメント
劇場で観たかったのですが、
残念ながら。。。
> Hiro7100さん
ノーラン作は大スクリーンの方が没入感をより得られるので良いですよね。プロジェクターか出来るだけ大きなテレビで御覧ください。(小さくても観ておいた方が良い作品です)
これは観たいです( ノ^ω^)ノ
> はらぺこさん
できるだけ大きいスクリーンで。プロジェクターあるんですよね?ぜひそれで♪
5月に映画館で見ました。
見たい作品だったから、思い切って見に行ってよかった。
久々に見た映画で、今年最初でもある。
> こげぱんさん
今年初がこれなら満足感高かったでしょうね(^^)劇場行けていいなです。やはり戦争映画は初夏に観たいというのがあるので。
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