SF 未来の国から来たスパイ

年越し蕎麦って諸説
あるがどの説も今日
食べることに意味が
ある訳で食べます♪
ところで妄想の中の
友人からのご挨拶を
お送り致しますです












ちょいとご免よ。
初めましてだから、先ずご挨拶といこうか。
オイ
俺ら、23世紀生まれのロボットでね、神田は天神さまの電気屋で買った電池で動いた、チャキチャキの江戸っ子、名を「スパイク」と申しやす。

21世紀のこちらには調査でやって来たもんでね、「スパイくん」とでも呼んで貰えると嬉しいやね。

いや実際、勤めは国防省監視局で、こちらで云う公安ってとこかな？



但し、見張るのは人間じゃなくて、ロボットなんだけどね。



未来の世界だとね、人間が戦争をしなくなってさ、でも戦争はなくなってはなくて、代わりにロボットが潰しあうことになっているんでさ。

ロボットの強さで国のランクが決まる。

だから、どの国のロボットもとっても強いんでやすよ。特に強いロボットは
ヒーロー
英雄でね、もうロボットにも人間にも大人気。21世紀の「アトム」と同じ……



えっ？

「アトム」って本当は居ないの？！



これだからなあ。日本の歴史ってのは小難しくていけねえや。
時の政府が好き勝手に書き替えるもんだから実際本当の処ってのが、ちぃ～とも分かりゃしねえ。

おまけに嘘っぱちの歴史を頭脳に直接入力されるときた日にゃあ、こちとらロボットにゃあー何が何やらもうさっぱりでさあ。



まぁ、いいや。



勿論その強さってのはあくまでもロボット相手で、戦う地域も限定するって決まりなんでやすがね。

ロボットたちもそこのところは全員分かっていた筈なんですけどね、やっちまったんですよ、事件。

事件そのものはロボット同士の喧嘩。

なんせ、ロボットでさあ、戦うために生まれて来たんだから喧嘩自体は珍しくもない。

但し場所がいけねえや。人間様の住む街中だったもんでね、非戦闘地域でやっちゃあ、こりゃ駄目だ。



まぁ、加害者ロボットは直ぐに英雄を引退したんですがね、彼を贔屓にしていた人間の大物政治家がこのことに怒っちゃいましてねえ。

被害者ロボットのオーナーに色々と難癖つけ始めたからたまらない。

人間 vs 人間だと、やっぱり政治家の方が優勢でね、被害者ロボットのオーナー、被害者なのに抹殺されそうなんでさあ。

そのオーナー、ロボット組合理事でして、
オイ
俺らの出番と相成りやして、この時代にやって来たって訳でやす。



今、似たような問題あるでやしょ？



早速、文春と新潮買いやした(笑)

時空流の関係であまりこちらには居られないんで、参考資料でやす、参考資料。勿論、持って帰りやす。貴重でやすよ♪



出来ればこちらに居る間に何とか解決して欲しいんでやすが、さて、どうなんでしょうねえ～。