- 名前
- 松田文学男爵
- 性別
- ♂
- 年齢
- 60歳
- 住所
- 東京
- 自己紹介
- 僕はアンドロイドなんだ。 アンドロイドだって夢は見る。 でも、それはキミたちのように...
JavaScriptを有効にすると、デジカフェをより快適にご利用できます。
ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからご利用ください。
2000円の部屋
2017年07月20日 20:39
ある作家が家賃2000円の部屋を借りた。
もともとは無料で貸すといわれたそうだが、それでは気が引けるので2000円ということになった。
なぜそんな格安化というと、その部屋に住んでいた女性が鉄道事故で亡くなった。
その後、大家さんの娘さんがその部屋を使っていたのだが、鏡を見ていると後ろから女がのぞく、ということがあり、空き部屋になっていたのだという。
作家が借りたときは何もなくて柱に鏡が裏返しに下がっていただけだった。
そこを事務所に使って、さらにその部屋で動画を撮影して配信するという非常に面白い試みが始まった。
月一の配信で結構楽しみに見ていた。家賃2000円の部屋を暗くして怪談を語るみたいな企画。
鏡はもちろん裏返していない。結構スリリングな配信だった。
ところが、5回ほどでそれが終わってしまい、全く別の話になってしまった。それはそれで面白い配信だったのだけれど。
つい最近、2000円の部屋の配信が終わった理由が書かれた。
ある日、その部屋に行くと、一人掛けのソファが置かれていたのだという。
大家さんが置いてくれたのだろうと大家さんに礼を言うと、そのソファを見せてくれという。
そして部屋に来てそのソファを見た大家さんは顔面蒼白。
それは鉄道事故で亡くなった女性が使っていたもので、彼女が亡くなってから大家さんが部屋の掃除をしていた時にそのソファに亡くなった女性が座っているのが鏡に映った。
だから怖くてそのソファはリサイクルショップに売ったという。
だからそのソファが部屋にあるわけがないのだ。
そこで作家はリサイクルショップに行ってソファのことを尋ねた。
すると、若い女性が買っていった、という。
亡くなった女性の写真を見せると、髪の色も髪型も全然違う。でも顔はこの人だ、といわれた。
大家さんにこのことを報告すると、女性が電車にひかれたときに髪が巻き込まれ、頭皮と髪は全然別のところで見つかった、だから彼女は髪型が違っていてもおかしくない、と言う。
この現象は何なのでしょう。
幽霊が自分のソファを買い戻して自分の部屋に置いた?
非常にナンセンスに思えるのだけれど、話はそこで終わらない。
その後、大家さんが急死した。出先で突然倒れて亡くなった。
その亡くなった日に、作家が2000円の部屋に行くと、部屋の中に人の気配がする。
電気をつけてももちろん誰もいない。
だが、ソファが人の座っていた形でへこんでいた。それがゆっくりと元に戻っていく。
これは心霊現象を撮影するチャンスと踏んだ作家は赤外線カメラを仕掛ける。
そして机に向かって電気を消して暗い中で作業をしている様子を撮影。
その時の画像をつい最近公開したのだが
暗闇でパソコンに向かう作家の向こう側に着物を着た大家さんが空中にぶら下がっていた。
そういう風に見える何かが写っていた。
このデジログへのコメント
コメントを書く